ポール・ロジャース(Paul Rodgers)は1970年頃に初めてアメリカに渡ったとき、「ついに本物のブルースが手に入るんだ」と胸を躍らせてレコード屋に行ったものの、店員はブルースを知らず、レコードもなかったそうで、アメリカ人のブルースに対する無知さにショックを受けたという。当時のことを米ラジオ局Q104.3 New Yorkの番組『Jim Kerr Rock and Roll Morning Show』で話しています。
フリー初の全米ヒット局「All Right Now」の成功を振り返って、ロジャースはブルースに話を戻しています。
「爆発的に売れた。あんなに売れたのは信じられないよ。だって、僕たちはイングランド各地から、当時、音楽シーンがあったロンドンに集まった子供たちの集まりに過ぎなかったからね。僕たちはライヴでブルースとソウル・ミュージックを演奏して、そこから“All Right Now”を発展させたんだ。とても作りがいがある形式だったからね。12小節のブルースは素晴らしい。12小節のブルースは100万曲もの曲が書かれ、それがまだ残っているだけでなく、さらにもう100万曲も書けるんだから凄いよ」