70年代のヒット曲「Dream Weaver(邦題:夢織り人)」や、
ジョージ・ハリスン(George Harrison) のソロ作『All Things Must Pass』への参加などで知られるシンガー/キーボーディストの
ゲイリー・ライト(Gary Wright) が死去。彼の息子ジャスティンが明らかにしています。80歳でした。
息子のジャスティンは、サイトTMZに、ライトは近年パーキンソン病とレビー小体型認知症と闘っていたこと、9月4日(月)の朝、カリフォルニア州パロスヴェルデスの自宅で亡くなったことを伝えています。またミュージシャン仲間のスティーヴン・ビショップもライトの訃報をSNSで伝えています。
ゲイリー・ライトは1943年4月ニュージャージー州クリースキル生まれ。7歳でテレビ・ドラマに出演し、その後、1954年のブロードウェイ作品に出演した。高校ではピアノとオルガンを学んだが、音楽は安定した職業ではないと判断し、医者になるための勉強をすることを選んだ。しかし、音楽への愛情は失わず、ヨーロッパ滞在中、彼は医師をやめて音楽の道に進むことを決意する。
ライトはアートというバンドに加入、このバンドはライトの加入と同時に
スプーキー・トゥース(Spooky Tooth) に改名した。60年代から1973年に解散するまで在籍し、彼はバンドのシンガー兼キーボーディストとして3枚のアルバムに参加した。
バンドが一時休止状態となっていた1970年、ライトはジョージ・ハリスンのアルバム『All Things Must Pass』のレコーディング・セッションに招かれた。2014年に出版された著書『Dream Weaver』の中で、ライトは緊張のあまりレコーディングが頓挫しそうになったことを語っていた。ライトはアルバムに参加しただけでなく、ジョージ・ハリスンと生涯の友人になった。
ライトはスプーキー・トゥー解散後、ソロ・キャリアを選んだ。ソロ・アーティストとして12枚のアルバムをレコーディングし、1975年のアルバム『Dream Weaver(邦題:夢織り人 - ドリーム・ウィーヴァー)』は最大の成功を収め、ビルボード200アルバム・チャートで7位まで上昇、アメリカではダブル・プラチナム認定を受けた。
タイトル曲の「Dream Weaver(邦題:「夢織り人)」は1976年にビルボード・ホット100で3週連続2位を記録し、ゴールドディスクに認定された。続くシングル「Love Is Alive」もチャート2位(2週連続)を記録した。
2008年、2010年、2011年には、ライトはリンゴ・スター&ヒズ・オール・スター・バンドに参加してツアーを行った。
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