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ブライアン・イーノ音楽担当 Neflixドラマ『トップ・ボーイ』サントラ 全曲公開

2023/09/01 13:30掲載
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Brian Eno photo: Cecily Eno
Brian Eno photo: Cecily Eno
ブライアン・イーノ(Brian Eno)は、Neflixドラマ『トップ・ボーイ』の音楽を担当しています。9月7日に最終シーズンの配信がスタートするのにあわせ、イーノが手がけた全5シーズンのサウンドトラックから、選りすぐった楽曲をまとめたアルバム『Top Boy (Score From the Original Series)』がリリース。ストリーミング配信開始。YouTubeほかで聴けます。







9月29日にはCDとアナログレコードがリリースされます。

以下、リリース決定時のインフォメーションより

『トップボーイ』は、ローナン・ベネットが原作・脚本を手がけたイギリスのテレビ犯罪ドラマシリーズ。ロンドンの貧困地域で生きる若者2人。栄光をつかむためドラッグディーラーとして暮らす生き様を、リアルかつスタイリッシュに描かれている。俳優の他にラッパーとしても活躍するアシュリー・ウォルターズとケイン・ロビンソンが主演を務め、2020年に英国アカデミー賞 (BAFTA) ライジング・スター賞を受賞したマイケル・ウォードや、マーキュリー賞やMOBOアワード、ブリット・アワードの最優秀新人賞の受賞など、UKシーンを代表するアーティスト、リトル・シムズらの出演も話題となった。最初の2シーズンは2011年から2013年にかけて放送され、興味を示したドレイクが共同プロデューサーとして製作に参加する形で2019年にシーズン3、2022年にシーズン4が放送された。

2023年9月7日に最終シーズンの配信がスタートするのに合わせ、ブライアン・イーノが手がけた全5シーズンのサウンドトラックから、選りすぐった楽曲をまとめたアルバム『Top Boy (Score From the Original Series)』がリリースされることが決定。9月1日にデジタル/ストリーミング配信がスタートし、9月29日には、CDとLPが発売される。CDは高音質UHQCD仕様 (全てのCDプレーヤーで再生可能)となっており、解説書が封入される。本作に収録された音源は、2020年にリリースされた『Film Music 1976 - 2020』に収録された2曲以外、すべて初リリース音源となる。

イーノは同シリーズの緊張感漂うテーマ曲を提供し、2011年の放送開始以来、『トップボーイ』のオリジナル・サウンドトラックを手がけている。シーズン1〜3で追加楽曲を提供したマイキー・Jことマイケル・アサンテと共に、作品の重要な要素となるムードと雰囲気を作り出してきた。なお現在『Summerhouse』というタイトルで配信されているシーズン1のサウンドトラックは、2012年に英国アカデミー賞 (BAFTA)にてオリジナル・テレビ音楽賞を受賞している。

今回の発表に合わせて公開された楽曲「Cutting Room I」は完全未発表曲である。本楽曲は、『トップボーイ』のために作曲されたが、実際にはドラマ内で使用されなかったものの中から、イーノが本サウンドトラック・アルバムに収録することを決めた二つの楽曲のうちの一つとで、タイトルはそれに由来している。

イーノは、長年にわたって映画やテレビシリーズのサウンドトラックや楽曲提供を行っており、アンビエント・ミュージックとの深い関わりから、キャリアの初期には実際には存在しない想像上の映画のために音楽を書く手法もとってきた。彼の作曲に対するアプローチは、ニーノ・ロータがフェデリコ・フェリーニ映画のサウンドトラックを手掛けたことにインスパイアされたもので、作曲家がすべてのシーンに合わせて音を作るのではなく、音楽はそれ自体がまず作品として作られ、音楽の上に映像が配置された。

『トップボーイ』では、最初から私は自分の好きなように仕事をする自由を与えられていた。 音楽と雰囲気を作り、映像作家に思うように使ってもらう。私は作品のアイデアをできるだけ吸収し、そこから多くの音楽を作り「ほらどうぞ、好きなように使ってくれ」と伝える。
従来のハリウッド的手法でスコアを書いていたら、興奮や危機感を煽ろうとする誘惑に駆られるだろう。でも『トップボーイ』は、劣悪な状況に置かれた子供たちの話なんだ。だから私は、外的世界で彼らに起こっていることだけでなく、子供たちの内的世界も探求した。多くの音楽は意図的に素朴で、ある意味単純なものになっている。メロディーはシンプルで、洗練されていないし、大人っぽくもない。
- ブライアン・イーノ

大好評を博した『トップボーイ』は、前シーズンの衝撃的な結末に続く最終シーズンが、9月7日よりNetflixにて公開される。この最終章で、誰がサマーハウスに君臨するトップボーイなのかが明らかになる。

『トップボーイ』はローナン・ベネットが原作・脚本を担当し、製作総指揮は、オリジナル・クリエイティブ・チームであるチャールズ・スティールとアラスデア・フリンド (Cowboy Films)、ローナン・ベネット (Easter Partisan)、ヤン・ドゥマンジュが務める。本シリーズの製作総指揮は、多方面で活躍するエンターテイナーでプロデューサーのドレイクと、彼のビジネスパートナーであるアデル・フューチャー・ヌール、そしてスプリングヒル・カンパニーのレブロン・ジェームズ、マーベリック・カーター、ジャマール・ヘンダーソンが務める。主演を務めるアシュリー・ウォルターズとケイン・ロビンソンもエグゼクティブ・プロデューサーに名を連ねている。

ブライアンが2011年の『トップ・ボーイ』シーズン1に向けて選曲を始めた瞬間から、彼のスコアが番組にとって稀有な贈り物であることを理解していた。ブライアンによるアプローチは、特定のシーンに支配されるのではなく、彼自身がこの作品をどう捉えているかという感覚によって音楽を提供する。したがって、彼の音楽はスクリーンに映し出されるイメージの背景に存在する場所、感情、ムードを支配することができる。ブライアンは、作品への理解と、作品の舞台となっている世界に住む人々への感覚に基づき、5シーズンにわたって選りすぐりの音楽を提供し続け、常に視聴者を筋書きのはるか彼方へと導いてきた。ドゥシェーンやサリー、そしてロンドンの街並みと同様、ブライアンの音楽は『トップボーイ』という作品の核となっている。
- チャールズ・スティール&アラスデア・フリンド (Cowboy Films)