Wolfgang Van Halen & Eddie Van Halen
エディ・ヴァン・ヘイレン(Eddie Van Halen)は、7歳の息子に
ピーター・ガブリエル(Peter Gabriel)を聴けとヘッドホンをつけ、家族で旅行したときには
AC/DCを聴けと流したという。息子の
ウルフギャング・ヴァン・ヘイレン(Wolfgang Van Halen)は、英Metal Hammer誌の企画で、自身の人生のサウンドトラックを語るインタビューの中で話しています。
「ピーター・ガブリエルの“Red Rain”は、いつまでも父のことを思い出させてくれる曲なんだ。ある夜、父は僕を横に引き寄せ、7歳の僕の小さな頭に大きなヘッドホンをつけた。この曲を爆音で聴かされたんだけど、それは僕が今まで経験した中で最もパワフルな音楽体験のひとつだった。床に座って、ピーター・ガブリエルが耳に痛いほど響いていた。
グランドキャニオンに行ったときも、父がこの曲を聴かせてくれた。父と母に連れられて1週間学校を休んだんだ。車を停めて母が車から降りると、父が“おい、これを聴いてくれ”と言った。AC/DCの“Big Balls”をかけたんだ。大笑いしたよ。それでボン・スコットと彼の音色に惚れ込んだんだ。
ナイン・インチ・ネイルズも僕のインスピレーションの一つ。『With Teeth』は彼らのアルバムの中で一番好きだし、特に“The Collector”は大好き。父はいつも、僕が教える音楽にはあまり興味を示さなかったんだけど、この曲には大賛成してくれた。ナイン・インチ・ネイルズの曲では珍しい、生々しくてアグレッシブなロック。彼らは大抵は電子的な不協和音が好きだからね。パパの耳がピクピクするのはいつも最高だった......。そういうお返しができるのは嬉しかったよ」