Michael Sumner / 101 Terrible Record Sleeves
英国人DJのマイケル・サムナーは、15年の歳月と多くのお金を費やして世界中を探し回り、ついに「世界で最もひどいアルバム・ジャケット」を厳選した本『101 Terrible Record Sleeves』を完成させます。海外で出版されています。
ワイト島出身のレコード・ディーラーである彼が集めた「ひどいアルバム・ジャケット」のコレクションは500枚にも及ぶという。彼は英The Sun紙の取材に応じて、こう話しています。
「最初はちょっとした遊び心で始めたんだけど、だんだん面白さに目覚めて、『101 Terrible Record Sleeves(101枚のひどいレコードスリーブ)』という本を作ったんだ」
「恐る恐る見るものもあれば、今では絶対に作られないようなものもある。“(これを作った人は)一体何を考えていたのか?”と思う人もいるだろうね」
The Sun紙では、サムナー自身がこの本の中からお気に入りのジャケットをいくつか紹介しています。
(※写真は一部のみ掲載。すべてはThe Sun紙で確認を)
■Clinkers - The First Clinkers
「このジャケットは世界に100枚しかない。そのうちの1曲には“The Great Poofter”という衝撃的な名前までついている」
■The Billy Cobham/George Duke Band - Live On Tour In Europe
「音楽は10点満点だがジャケットは『死霊のはらわたII』の手を思い出させるので1点」
■Tubby Boots - Goes Topless
「アメリカの女装エンターテイナーは26st 11lb(=約170kg)の体格を最大限に生かしていた。彼はよくオッパイにペイスティ(※バストトップを隠す飾り)を付けて振り回していた」
■Various Artists - Top Szene Hamburg
「これは非常に天才的であり、同様に反乱的でもある。付属のポスターを貼ることはおろか、誰がこれを見たいと思うのかわからない」
■Kjell Kraghe - Vind I Seglen
「僕はひどいフォトショップのようなジャケットが大好き。これは海に関するナンセンスなもので、彼はフレンドリーな海の怪物のように見える」
■Fritz Fetzer - Petra Pilz/ Schaffa On Wuala
「何もかもが奇妙だ。悪趣味なパフォーマーから、彼に合わせるためにスケスケの女性の頭を切り落としたことまで」(この本のカバーに採用)
■Paddy Roberts - Songs For Gay Dogs
「これは“ゲイ”が幸せを意味する言葉として一般的に使われていた1963年にリリースされた。あるいは、ゲイの犬には大きなマーケットがあるのかもしれない」
■Johnny Handle - She's A Big Lass, She's A Bonny Lass
「彼女の不機嫌な表情はプライスレスだ。どうやって彼女を説得してポーズをとらせたのか、僕にはわからない」
■Tozovac - Jeremija
「最高のジャケットのいくつかはセルビアのものだ。独裁者の格好をして、股間に男根のような武器を挟んでポーズをとるなんて、奇想天外にもほどがある」
■Boned - Up At The Crack
「ズボンの中にギターが入っているのか、それとも…。スパイナル・タップなどにインスパイアされた能天気なロック・ジャケットの典型だ」
■Johnny Guitar Watson - A Real Mother For Ya
「わざわざベビーカーをリムジンに見せかけて、誰かに押してもらっているところが好き」
すべての写真は英The Sun紙のページで
https://www.thesun.co.uk/tvandshowbiz/23645859/travelling-world-most-terrible-album-covers-ever/