Noel Gallagher - Photo by Matt Crockett
ノエル・ギャラガー(Noel Gallagher)は、
オアシス(Oasis)の初ライヴの数日前に「俺、ギターを立って弾いたことがないな」と気付く。ギブソンのドキュメンタリー・シリーズ『Icons』のノエル・ギャラガー編の中で、ノエル自身が初ライヴの舞台裏を話しています。
「俺たちは何度か一緒にリハーサルをした。インストゥルメンタルの“Columbia”という俺の曲をやっていた。リハーサルは日曜日にやっていた。俺はタラップの上のフライトケースに座ってジャムっていた。火曜日にライヴがあるんだけど、そのとき突然、ギターを立って弾いたことがないことに気づいたんだ。そればかりか、ストラップも持っていない。その日は日曜の夜だ。月曜日は、おそらく俺の人生の中で最もストレスの多いクソみたいな日だったとしか言いようがない」
ノエルはストラップを借りて、家に帰って初めてギターに装着して、小一時間、鏡を見ながら「どうしよう......ここか? それとも」と過ごしたという。ノエルは、こう続けています。
「初めてギターを構える場所は非常に重要だ。どれだけの間抜けかを示しているようなもので、高すぎるとフィットしないし、低すぎれば無粋になる。でも、もしそれが正しければ、ガンマンのようなんだ......鏡を見て“似合わない”と思ったのを覚えているよ。
ライヴ当日は、よりストレスを感じていた。立って演奏することにストレスを感じていた。どうしたらいいのかわからなかった。練習していなかったからな」
「とにかく、うまくいったよ。携帯電話やカメラが普及する前でよかった。今だったら、かなり気まずい映像が残っていただろうね。でも爽快な経験だった」