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『チープ・トリックat武道館』をつくった男 洋楽ロック黄金時代の名ディレクター野中規雄が死去

2023/08/21 00:35掲載
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『at武道館』をつくった男 ディレクター野中と洋楽ロック黄金時代
『at武道館』をつくった男 ディレクター野中と洋楽ロック黄金時代
自ら企画して全世界的なベストセラーとなった『チープ・トリックat武道館』をはじめ、エアロスミス、チープ・トリック、ジューダス・プリースト、ザ・クラッシュなどを手がけた、洋楽ロック黄金時代の名ディレクター、野中規雄が死去。日刊スポーツなどによると、8月13日未明、肺炎と脳梗塞のため東京・三鷹の病院で亡くなっています。75歳でした。

野中規雄は1948年・群馬県生まれ。1972年にCBS・ソニー入社。

1970~80年代の日本洋楽シーンを代表するディレクターで、モット・ザ・フープル、エアロスミス、チープ・トリック、ザ・クラッシュといった名だたるロック・バンドを日本で大スターに育てた。ロックのみならず、シンガー・ソングライターのジャニス・イアンやスペインの貴公子フリオ・イグレシアスも日本で大ヒットさせた。

手がけた作品の中には、自ら企画して全世界的なベストセラーとなった『チープ・トリックat武道館』、ユニークな邦題がヒットの一因となった『飛べ!エアロスミス』、『蒼ざめたハイウェイ』(チープ・トリック)、『動乱(獣を野に放て)』(ザ・クラッシュ)、金帯が光るエアロスミス『ロックス』などがあった。

退職後は日本洋楽研究会を設立。日本が培ってきた洋楽を後世に残そうと働きかけていた。

2008年には、1972年にCBSソニーに入社してから、2008年6月にソニー・ミュージックダイレクトの社長として定年退職するまでの半生記をつづった自伝「『at武道館』をつくった男 ディレクター野中と洋楽ロック黄金時代」が出版された。