デヴィッド・バーン(David Byrne)は、
トーキング・ヘッズ(Talking Heads)の険悪な解散を振り返り、その状況への対応について後悔していると話し、自分が「ちょっと暴君みたいなところがあった」と認めています。
バーンは米PEOPLE誌のインタビューの中で、こう話しています。
「若い頃の僕は、一緒にいて楽しい人間ではなかった。トーキング・ヘッズのライヴに携わっていた頃は、ちょっと暴君みたいなところがあったんだ。その後、リラックスすることを学んだし、人とのコラボレーションでは、僕がみんなに指図するのではなく、良い関係が築ければ、双方がより多くのものを得られるということも学んだ。
(最後は)うまく処理できなかったと思う。ちょっと醜かった」
解散の翌年1992年、ドラマーのクリス・フランツとベーシストのティナ・ウェイマスは、ロサンゼルス・タイムズの取材に応じ、バーンは話し合いもなく「ただ脱退を決めた」と語り、「(バーン脱退を)知って、ショックを受けたよ。僕らが知る限り、バンドは解散していない。デヴィッドが脱退を決めただけだ」と話していました。
それ以来、2002年のロックの殿堂入りの際に一度だけバンドメンバーと一緒に演奏したバーンは、今このことを振り返り、「別れは醜いものだ」と認めています。
「あの対応には後悔がある。最善の方法でやったとは思わないが、いずれにせよ、そうなるのは避けられないことだったと思う。今は友好関係にある。連絡は取り合っているけど、一緒に遊んだりはしていないよ」
トーキング・ヘッズのメンバー4人、デヴィッド・バーン、ティナ・ウェイマス、クリス・フランツ、ジェリー・ハリスンは9月11日、<トロント国際映画祭>で『ストップ・メイキング・センス』4Kレストア版がプレミア上映された後のQ&Aセッションにて再集結することが決定しています。残念ながらライヴ・パフォーマンスはないようですが、4人が公の場で揃うのは2002年のロックの殿堂入り以来初めてです。