「インディ・ジョーンズ」シリーズの1作目『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』には、大嫌いなヘビが大量に登場するシーンでインディが「ヘビだ…よりにもよってなぜヘビなんだ」と叫びますが、インディを演じたハリソン・フォードは、生物学者から与えられた新たな栄誉に「なぜヘビなんだ」とジョークを飛ばしています。
The Hollywood Reporterによると、生物学者たちは、環境擁護活動に尽力したフォードに敬意を表し、ペルーのアンデス山脈で発見された新種のヘビをフォードにちなんで「Tachymenoides harrisonfordi」と命名しています。
「Tachymenoides harrisonfordi」は黄褐色のヘビで、腹に黒い斑点があり、体長は16インチ。ペルーとアメリカの共同研究の生物学者たちは、2022年5月にこの種のヘビを1匹(オス)だけ見つけました。公園の沼地で日光浴をしていたという。
新種にフォードにちなんだ名前が付けられたのは今回が初めてではなく、過去には、アリ(Pheidole harrisonfordi)やクモ(Calponia harrisonfordi)にもフォードにちなんだ名前がつけられています
フォードは声明の中で、こう述べています。
「生物学者たちは、僕の名前にちなんで生き物の名前を付け続けているが、それはいつも子供たちを怖がらせるものばかりだ。僕には理解できない。僕は自由な時間をクロスステッチ(刺繍)に費やしているし、バジルの苗に子守唄を歌って、夜を怖がらないようにしているのに」
「真面目な話、この発見は謙虚な気持ちにさせてくれる。野生の世界について学ぶべきことはまだたくさんあること、そして人間はあり得ないほど広大な生物圏のほんの一部であることを思い知らされる。この惑星ではあらゆる運命が絡み合っており、今まさに100万種が忘却の淵に立たされている。僕たちには、自然との壊れた関係を修復し、生命を維持する場所を保護するという、実存的な使命があります」
The Tachymenoides harrisonfordi, snake named for Harrison Ford. COURTESY OF EDGAR LEHR/CONSERVATION INTERNATIONAL