Pink Floyd / Dark Side Of The Moon
ロジャー・ウォーターズ(Roger Waters)は、
ピンク・フロイド(Pink Floyd)の『The Dark Side of the Moon(邦題:狂気)』を再解釈/再構築した新ヴァージョン『The Dark Side Of The Moon Redux』を10月に発売します。このアルバムにはフロイド時代のバンドメイトは誰も参加していませんが、元バンドメイトはこの再録音版のことをどう思っているのでしょうか?
ニック・メイスン(Nick Mason)が自身の考えを話しています。
メイスンは、8月14日にロンドンで開催された『The Dark Side of the Moon』のスペシャル・イベントに参加しました。このイベントでは『The Dark Side of the Moon』がドルビーアトモス対応スタジオでフル再生され、さらにQ&Aコーナーもあり、ウォーターズによる再録音版についても話しています。
「ロジャーが彼自身のヴァージョンを制作しているという噂は聞いていたよ。台無しになりそうだとか、ロジャーはオリジナル版と真っ向から対決するつもりだ、などと言われていた。彼は自分が取り組んでいた作品を僕に送ってくれた。僕は彼に手紙でこう書いたよ“腹立つぐらい、本当に素晴らしい!”とね。昔も今も変わらない。オリジナル版を台無しにするようなものではまったくなく、面白い追加要素になっているんだ」
メイソン自身も、ピンク・フロイドの過去を再解釈する自身のプロジェクトに取り組んでいます。彼のグループ、ニック・メイスンズ・ソーサーフル・オブ・シークレッツでは、バンドの初期、シド・バレット時代に焦点を当てています。
「既存の音楽について僕が好きなことのひとつは、それを発展させたり、その中に何か特別なクオリティを見出したりすること。音楽を正確にそのまま残そうとするのではなく、発展させるという考え方が好きなんだよ」