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ロニー・ジェイムス・ディオとダグ・アルドリッチが共作した未発表曲リリースへ アルドリッチ語る

2023/08/10 18:25掲載
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Doug Aldrich
Doug Aldrich
ロニー・ジェイムス・ディオ(Ronnie James Dio)は2010年に亡くなる前、ギタリストのダグ・アルドリッチ(Doug Aldrich)と共作していました。アルドリッチはこの未発表曲が、未発表音源を集めたディオのコレクションに収録されることになったと明らかにしています。

ディオは2000年の『Magica』を最初の作品となるコンセプトアルバム三部作を計画していて、続編となる『Magica II』のためのセッションも行いましたが、2010年にディオが亡くなったため、当時の楽曲は未完成のままになっていました。これまで『Magica II』からは「Electra」が唯一リリースされており、2012年の『The Very Best of Dio Vol 2』に収録されています。

アルドリッチは、カナダのThe Metal Voiceの新しいインタビューの中で、ディオと取り組んだ未発表曲について語っています。

「“Electra”はロニーの次のアルバムの一部だった。彼は2009年末にやりたかったツアーのプロモーションのために“Electra”を思いついたんだ。彼は『Killing The Dragon』を再リリースする予定で、この曲はアルバムとツアーのプロモーションになるはずだったんだけど、すべて消えてしまったんだ。でも“Electra”は最終的には発表されたので、とても良かったよ。

“Electra”の前にも、彼は別の曲を持っていて......彼はたくさんの曲の断片を持っていて、完成した曲もいくつか持っていたんだろうけど......“Electra”の前に完成した曲を僕に渡してくれた。その後、その曲から離れて、代わりに“Electra”にとりかかったんだ。でも、俺はその(別の)曲をやっていて、そこにソロを入れた。タイトルはなかったけど、その曲を持っていて、ウェンディ(ディオ、ロニーの未亡人で長年のマネージャー)にそのことを話したんだ。でも、その時点では、彼女はそういう話を聞く準備ができていなかった。それから何年も経った。俺は自宅を改築することになり、ハードディスクを倉庫にしまった。そして今現在、ウェンディが来年24年にロニーの未発表曲を出したいと言っていて、その中には彼が送ってくれた曲のリメイクも含まれているんだよ。先週ウェンディからメールが来て“何か見つかった?”というメールが来たから“探しておくよ、ウェンディ”と答えたよ。ただ、ハードディスクを何十個も探さないといけないんだ。見つかったら、彼女にトラックを渡して、彼女と一緒にレコーディングするか、他の誰かがレコーディングする。ロニーがベースを弾き、リズム・ギターを弾き、ドラム・マシーンで歌っていたんだけど、そのヴォーカルがとにかく......呪術的で、本当にクレイジーだったよ」

ディオの未発表曲が彼の私物の中に紛れ込んでしまった経緯について、アルドリッチはこう語っています

「(新型コロナウイルスの影響で)全てが閉鎖された2020年にリフォームをしたんだ。家を少し広げて、きれいにして、新しいものを手に入れたかったんだ。工事があると、ハードディスクがホコリまみれになったりするから、すべてをきれいに梱包して、ここから運び出したんだ。ハードディスクにバックアップしてあるパソコンも含めて全部梱包したよ。(未発表曲は)見つけるよ。ウェンディには、他にもいいものがあるといいね。本当に。未発表曲のオリジナル・アルバムや(過去にリリースされた曲の)とてもクールなヴァージョンとかを聴くことができたらとてもクールだよね。ヴィヴ(ヴィヴィアン・キャンベル)とは使わなかったような、クールな曲があるんじゃないかと思うんだ」