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メタリカのラーズ・ウルリッヒ 南極大陸ライヴを回想 「ペンギンの邪魔をしてはいけないという約束があった」「今までに経験した中で最高の旅のひとつ」

2023/08/06 21:54掲載
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Metallica
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メタリカ(Metallica)は2013年、南極大陸でコンサートを行い、世界7大陸すべてで演奏した初のバンドとなりました。バンドのドラマーであるラーズ・ウルリッヒ(Lars Ulrich)は、ポッドキャスト番組『Conan O'Brien Needs A Friend』の新しいインタビューの中で、このイベントについて振り返っています。

この型破りなライヴは、コカ・コーラが主催したもので、観覧権を勝ち取った120人のファンとともに訪れた、アルゼンチンの南極観測基地で行われました。

当日メタリカは、ペンギンなど現地の野生動物に迷惑をかけないよう、アンプなしでパフォーマンスを披露しました。

「コカ・コーラからオファーがあって、ラテンアメリカで(観覧権の)コンテストをやるから、南極の南極観測基地でコンテストの入賞者のために演奏しないかって誘われたんだよ。

それで俺たちは南極に飛んだ。いろいろな国籍の人たちを一緒に連れていった。ロシアの砕氷船に乗って、チリの研究基地の沖合に停泊して、アルゼンチン、チリ、ブラジルのコカ・コーラ・コンテストの入賞者のために、今いる部屋の2倍ほどのスペースで演奏したんだ。

テントが張られていて、観客全員がヘッドホンをつけていた。サイレントディスコ(※専用のワイヤレスヘッドホンを使い、パフォーマーの発信する音楽を参加者全員で共有しながら楽しむ)のスタイルだったからね。

ペンギンをはじめとする素晴らしい野生動物がいる環境を邪魔してはいけないという約束があったんだ。だから、あのテントの中で実際に聴こえるのは、アコースティック・ドラムとジェイムズ(ヘットフィールド)のヴォーカルだけだった。

ギターやベースなど、増幅されたものはすべてボックスを通してみんなのヘッドフォンに送られた。そういう要素をすべて含めても、今までで最もユニークな3、4日間だったね。

それに、バンドメンバーや素晴らしいクルーたち、そしてコンテストの入賞者たちも一緒に砕氷船に泊まったんだ。だから、本当に共同体的な体験で、食事もみんなでとったし、ライヴの後に飲みたい人がいれば、バーに行った。今までに経験した中で最高の旅のひとつだったよ」

メタリカは計10曲を演奏しました。フルライヴ映像が公開されています