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モトリー・クルーのニッキー・シックス 史上最高のアルバム/ギターヒーロー/お気に入りのシンガー/自分の葬式で流してほしい曲など語る

2023/07/31 21:44掲載
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Nikki Sixx
Nikki Sixx
モトリー・クルー(Mötley Crüe)ニッキー・シックス(Nikki Sixx)は英Classic Rock誌の企画でさまざまな質問に答えています。「史上最高のアルバム」「お気に入りのシンガー」「お気に入りのソングライター」「史上最高のカヴァー・ヴァージョン」「ギター・ヒーロー」「史上最も過小評価されているバンド」「自分の葬式で流してほしい曲」など

■史上最高のアルバム

「俺にとっては、エアロスミスの『Rocks』だね。あのアルバムは俺のすべてを捉えていた。生々しくてダーティーだけど、それでいて何かが起こっていた。子供の頃は、リズムやオーバーダブが多すぎてよく理解できていなかったけど。曲的にもよく練られたアルバムだし、バンドのエネルギーもある...素晴らしいアルバムだよ。『Permanent Vacation』のような商業的なモンスターにはならなかったかもしれないけど、俺が10代の頃は『Toys In The Attic』や『Rocks』がモンスターだったんだ」

■お気に入りのシンガー

「チープ・トリックのロビン・ザンダー。彼のメロディー、声のトーン、それをとても簡単に聴かせる方法......ツアーでチープ・トリックと一緒になったことがあるし、ロビンと何度もスタジオに入ったことがあるんだけど、彼が口を開けばマジックが出てくる。凄すぎて俺には理解できないよ。彼はとても優しくて、感謝の気持ちを忘れない男だ。多くの人々に影響を与えた」

■お気に入りのソングライター

「チープ・トリックのリック・ニールセン。ザンダーとニールセン、この2人はモンスター・チームだよね! 俺がチープ・トリックにハマったのは、“Mandocello”が収録されたファースト・アルバム(1977年の『Cheap Trick』)と、同じ年に出た『In Color』から。モトリーの前にLondonというバンドをやっていたとき、ハリウッドをぶらぶらしてバンドを見に行ったり、たくさんの音楽を聴いたり、ギターやベースを弾いたりしていたんだけど、チープ・トリックからたくさんのことを学んだんだ。大好きなバンドはエアロスミスだったけど、曲作りを教えてくれたのはチープ・トリックだった」

■史上最高のカヴァー・ヴァージョン

「たぶん叩かれるからから“史上最高”とは言わないけど、でも、『Shout At The Devil』に収録されているの(ビートルズのカヴァーである)“Helter Skelter”は本当に大好きなんだ。もちろん、この曲がモトリー・クルーの曲でないことは誰もが知っているけれど、モトリー・クルーのように聴こえるし、あのアルバムに収録されている“Looks That Kill”、“Bastard”、“Knock 'Em Dead”、“Kid”、“Too Young To Fall In Love”などと並んでいるのはフィットしている。ライヴではカヴァー曲のメドレーを演奏することがあるんだけど、この曲を入れるとすごくいい感じになるんだ」

■ギター・ヒーロー

「素晴らしいギタリストはたくさんいるよね。ジェフ・ベックやジミー・ペイジのような道を行くのか、エディ・ヴァン・ヘイレンのような道を行くのか、それともジョー・ペリーのような道を行くのか...。ブラッド・ウィットフォードも素晴らしいプレイヤーだよ。この2人とトム・ハミルトン、ジョーイ・クレイマーはエアロスミスの強固な基盤だ。ちょっと回避的な答えになってしまったかな。度肝を抜いたギタリストを間近で見たという意味では、70年代後半にクワイエット・ライオットがハリウッドのスターウッド・クラブで演奏していたとき、俺は1列目か2列目にいたんだけど、ランディ・ローズが出てくると "ワオ!"と思ったよ。彼のギター・プレイは、俺らがギターについて愛することのできるすべてを体現していた」

■史上最も過小評価されているバンド

「ラモーンズは過小評価されているといつも思っていた。彼らは世界最大のバンドのひとつになるべきだった。つまり、彼らはキッスが持っているもの全てを持っていたんだ。彼らは破れたジーンズとレザージャケットという統一感のあるルックスを持っていたし、フックのあるパワーポップ/パンク・ロックの曲を持っていた。俺はいつも、彼らはもっと長く大きくなるべきだった、巨大になるべきだったと思っているよ」

■俺の「愛をはぐくむ」ときの曲

「頼りになるのはノラ・ジョーンズかな...あんまり俺を厳しく批判しないで!ノラ・ジョーンズの最初の2枚のアルバム(『Come Away with Me』と『Feels like Home』)は、セクシーで、気分を盛り上げてくれる音楽としては無敵なんだよ」

■自分の葬式で流してほしい曲

「(シックスのサイド・プロジェクト)Sixx:A.M.の“Life Is Beautiful”か、モトリー・クルーの“Home Sweet Home”をかけないわけにはいかないだろう? この2曲が葬儀用プレイリストに入ればいいんけどね。集まってくれたみんなに涙を流してもらいたいし、この2曲はぴったりだろうね」