シネイド・オコナー(Sinead O’Connor)のマネージメントは声明の中で、シネイドが亡くなった当時、今後予定されていた数々のプロジェクトで多忙を極めていたと発表。「新しいアルバムを完成させ、2024年の新しいツアー日程を検討し、彼女の本(回顧録『Rememberings』)の映画化に関する機会を検討していた」と、シネイドと過去9年間仕事をしてきた67マネージメントのケネスとカール・パペンファスは説明し、「素晴らしい計画が進行中だった。私たちが永遠に感謝しているシネイドのために心を尽くしてくれた人々への証であり、賛辞です」「この9年間、ミュージシャンとして、プロデューサーとして、そして彼女のアーティスト・マネージャーとして、プロとしてシネイドと仕事ができたことは光栄でしたが、それ以上にシネイドは家族でした。彼女が安らかに眠れますように」と書いています。
ロンドン警察によると、シネイドの死は「不審なものとは扱われていない」とのことですが、死因はまだ特定されていません。
マネージメントの声明には新しいアルバムについての情報はありませんでしたが、ベルファスト出身のDJ、プロデューサー、作曲家である
デヴィッド・ホルムス(David Holmes)は自身のSNSアカウントで、シネイドとアルバムを制作していたことを明らかにしています。
デヴィッドは、2018年にシェイン・マガウアンの60歳の誕生日を祝った後、シネイドに近づき、「癒しについて一緒にレコードを作りたい」と伝えたことを回想しています。その後5年かけて、2人は「どうにかレコードを作った」と彼は書いています。
デヴィッドは「レコーディングは残りあと1曲で(9月に)制作する予定だった。そうは言っても、僕たちが一緒に仕上げた8曲は、それぞれがその曲と同じくらいパワフルだった」と述べています。
デヴィッドはスタジオで彼女とレコーディングするたびに「自分自身がピンチになる」と表現しています。
「ニーナ・シモン、ビリー・ホリデイ、カレン・ダルトンのような偉大なアーティストを目の前にしていると強く感じた。ポピュラー音楽界の巨人だけど、彼女を特別な存在にしていたのは、その歌声とビジョンとは別に、アーティストとしてだけでなく、人間としての大胆不敵さと正直さだった」と彼は付け加えます。
シネイドの最後のスタジオ・アルバムは2014年の『I'm Not Bossy, I'm the Boss』。また2020年2月20日にカリフォルニア州サンタクルーズで最後のパフォーマンスを行いました。当日のファン撮影の映像あり