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T.M.スティーヴンス 子供の頃にジェームス・ブラウンに「いつか一緒に演奏したい」と言うがJBは「やめとけ!学校にいけ!」 2人は20年後に共演

2023/07/27 17:10掲載
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T.M.Stevens
T.M.Stevens
T.M.スティーヴンス(T.M.Stevens)は子供の頃、大好きなジェームス・ブラウン(James Brown)と出会った時、「ライヴ全部見ました!いつかあなたと一緒に演奏したいんです」と言う。それに対してJBは「やめとけ!学校にいけ!」と答えたという。それから20年後、2人はスタジオで一緒にレコーディングをしました。

英Bass Playerのサイトは、2009年にBass Guitar Magazineが行ったインタビューの抜粋を紹介しています。

スティーヴンスとブラウンの関係は60年代初頭のアポロ・シアターにまで遡ります。

「子供の頃、地下鉄に乗ってハーレムの125丁目にあるアポロに行った。昼間はアニメや(コメディーグループの)スリー・ストゥージズ(三ばか大将)とかを見て、そして夕方になるとジェームス・ブラウンの出番だった。僕は中二階のバルコニーに座って、毎回ライヴを観ていた。

ある夜、劇場の前に行くと、そこに彼のリムジンがあった。僕は窓をノックして“ミスター・ブラウン、あなたのライヴは全部見ました!いつかあなたと一緒に演奏したいんです”と言った。すると彼は“やめとけ!学校にいけ!”と言った。それから20年後、僕は彼とスタジオで“ Living In America”のレコーディングをしていたんだ」

また当時Bass Guitar Magazineでは、スティーヴンスが自身のスタイルを形成するのに役立ったベース・プレイヤーについても語っていました。

1. ブーツィー・コリンズ

「大人になって最初に衝撃を受けたアルバムは、ジェームス・ブラウンの『Sex Machine』だった。そのレコードのベーシストがブーツィー・コリンズだった。ほとんどの人はファンクが何なのか知らないだろうけど、僕にとっては生き方なんだ。音楽のグルーヴが大事なのであって、どれだけ速く演奏できるかが大事なのではない。ブーツィーが言うように“Funk U Baby Bubba!”。

2. ジョン・ポール・ジョーンズ

「僕はブロンクス育ちで、当時はみんなマーヴィン・ゲイやジェームス・ブラウンを聴いていたけど、僕はレッド・ツェッペリンの“Kashmir”を聴いていた。シンプルだけど、すごくファンキーだった!こんな曲は聴いたことがなかった。ジョン・ポール・ジョーンズとジョン・ボーナムの大ファンになった。彼らがわざとあんな演奏をしたのかどうかはわからないけど、あのタイミングの変化は信じられないものだったよ」

3. ラリー・グラハム

「グリニッジ・ヴィレッジに行ったら、クラブからある音楽が聴こえてきた。何だろう?まだ若かったからクラブには入れなかったんだけど、ドアから中を覗いたら、ステージの上にこの男がいて、後ろに大量のアンプがあった。ラリー・グラハムがベースで、スライ&ザ・ファミリー・ストーンが“I Want To Take You Higher”を歌っていた。その瞬間、僕の人生は変わった」

4. ノエル・レディング

「ジミ・ヘンドリックスに夢中になって僕はロッカーになった。ホームパーティに行くといつも“あのロックが好きなヤツがいる”と言われていた。女の子たちは僕と踊ろうともしなかった!ロックに行ってファンクを忘れたり、ファンクを演奏してロックを忘れたりしたわけではなく、それらはすべて残った。ノエル・レディングとジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスが、僕の音楽がファンク・ロック寄りになった理由なんだ」