リック・ルービン(Rick Rubin)は、「盗用」という考えを否定。「我々がこれまで作ってきたものはすべて、どこかから来たものだ」と話しています。
ルービンは、自身のポッドキャスト『Tetragrammaton』のあるエピソードで、「盗用」についてどう思うかと尋ねられて、こう話しています。
「ありえない考えだと思う。クレイジーだよ。他の誰かが作ったことのあるようなものを作る唯一の理由は、それに敬意を表しているからなんだ。決してその作品を貶めるのではなく、自分が美しいと思うからこそ、そのようなことをすることによって、その作品に光を当てているんだよ。......僕たちは何からでもインスパイアを得ることができるし、それは良いことだと思うよ」
「どこかでやっていることをそのままコピーしようとしても、あなたがやるのと彼らがやるのとでは違ってくる。音楽の歴史を見てみると、ビートルズはモータウンのような、アメリカの音楽のような音楽をやりたかった。そうは聴こえない、ビートルズにしか聴こえないよ! レッド・ツェッペリンはアメリカのブルース音楽をやりたかった。でも、アメリカのブルース音楽には聴こえず、レッド・ツェッペリンにしか聴こえない! なぜなら、それが彼ら自身だからだ。映画の脚本を書いて5人の監督に渡せば、同じ脚本でも5通りの映画ができるのと同じだよ。僕たちはそれぞれ自分のやり方を持っていて、それは常に違うものなんだ」