エアロスミス(Aerosmith)の
ジョー・ペリー(Joe Perry)はかつて、ハンバーガー・ショップで働いていたとき、「ロックスターはこうあるべきだというように振る舞う」男が店にやってきた。その男が帰ると「後片付けをしなくちゃならなかった」という。その男の名前は
スティーヴン・タイラー(Steven Tyler)。これが、後に一緒にバンドを組む2人の初対面だったと、ペリーは英Classic Rock誌のインタビューの中で話しています。
「彼に初めて会った時、それは言ってみれば本当の出会いではなかったんだ。俺はニューハンプシャーの湖畔にあるハンバーガーショップで働いていて、フライドポテトの調理から床掃除、ゴミ出しまで、ありとあらゆることをしていた。スティーヴンの家族はそこに家を持っていて、毎年夏になると、彼は自分のバンドを率いてやって来ていた。彼らは、基本的にロックスターはこうあるべきだというように振る舞っていたのを覚えているよ。だから、彼らが帰った後、俺は彼らの後片付けをしなくちゃならなかったんだ」
翌年の夏、ペリーのバンドは後にエアロスミスのベーシストとなるトム・ハミルトンと一緒にザ・バーンというクラブで演奏しました。観客の中にはタイラーもいました。
「その時、俺はスティーヴンに正式に紹介されたんだ。彼はジェフ・ベック・グループが新しいシンガーを探していることを聞いていた。俺たちの友人から、彼がデモを作る間、俺たちが彼のバックバンドをやらないかと誘ってくれたんだ」
その時点で、タイラーはペリーの言うところの“歌うドラマー”であり、トリオはビートルズ「I'm Down」のカヴァーをレコーディングするために集まっていました。非常にうまくいったため、ペリーとタイラーはその後数時間残ってジャムる。このとき未来のフロントマンに光が差したとペリーは考えています。
「その時、彼は何かを見たんだと思う。彼は“ボストンに行くよ。でもドラムはやりたくない、シンガーになりたいんだ”と言った。それで俺は“いいんじゃない。ニューヨークから来たジョーイ・クレイマーという男がいるんだけど、そいつはバンドに加わることを考えているんだ”と言ったんだ」