バディ・ガイ(Buddy Guy)は、いかにして
ジミ・ヘンドリックス(Jimi Hendrix)と出会ったのか? 米Guitar Player誌のインタビューの中で振り返っています。
ガイは、エリック・クラプトン、ローリング・ストーンズ、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジなど、アメリカのブルースを本国以上に高く評価するアーティストたちによって、大西洋を越えて注目されました。「イギリスの連中は俺の演奏を聴いて、俺が誰なのか知りたがっていた」。
ガイはチェス・レコードの共同設立者であるレナード・チェスにイギリスのエレクトリック・ブルース・シーンのことを話しますが、彼は気に留めませんでした。しかし、やがてチェスは、ジミ・ヘンドリックスがガイのことを尋ねていることを知ります。
「それを知ったレナードは、ウィリー・ディクソンを俺の家に送り込んだ。ウィリー・ディクソンは“スーツを着ろ。レナードが君に会いたがっている”と言っていた。家に着くと、レナードは腰をかがめて“俺の尻を蹴ってくれ!”と言った。俺は“何のために?”と言うと、彼はエリックとクリームのこと、ジミ・ヘンドリックスのことを話し始めた。
彼は“君がここに来て、彼らのことを話してくれたのに、俺たちは馬鹿だから聞く耳を持たなかった。だから、俺の尻を蹴飛ばしてほしい!”と言っていた」
ガイ自身は、チェスに話したプレイヤーたちの演奏をほとんど聴かずに過ごしてきていたため、「だから、彼に尻を蹴飛ばせと言われた直後に、自分からイギリスのアーティストたちの話を彼らに尋ね始めたんだ」と話しています。
その後すぐにヘンドリックスとも会うようになったという。
「同じ頃、ニューヨークで演奏しないかと誘われたんだ。バディ・ガイ・ショーをやっていた。ギターを背中に回して弾いていると、誰かが俺に“気をつけろ、あそこにいるのはジミ・ヘンドリックスだ!”と言った。ジミの動きだったからね。俺は“だから何?誰なんだ?”と言った。
そのあと、ジミは俺のところにやってきて、自己紹介をしてくれた。彼は“君に会いたくてライヴをキャンセルしたんだ”と言っていた。それで友達になったんだ」