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大友克洋『MEMORIES』&『スペースアドベンチャー コブラ』 無料放送のBS12で8月放送

2023/07/04 17:26掲載(Last Update:2023/07/04 18:13)
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MEMORIES ©1995マッシュルーム/メモリーズ製作委員会
MEMORIES ©1995マッシュルーム/メモリーズ製作委員会
大友克洋が製作総指揮と総監督を務めたオムニバスアニメ映画『MEMORIES』と、松崎しげるがコブラの声を担当した『スペースアドベンチャー コブラ』が、無料放送のBS12 トゥエルビで8月に放送されます。

■『スペースアドベンチャー コブラ』
BS12 トゥエルビ 2023年8月13日(日)午後7時~

3人の美人姉妹をめぐるコブラとクリスタルボーイの壮絶な戦い!

【ストーリー】
3姉妹をめぐって、コブラとクリスタルボーイが激突
賞金稼ぎのジェーンは、自分に言い寄ってきた男が海賊コブラだと知り、用心棒を依頼。目的は、彼女の3つ子の姉妹キャサリンとドミニクを探すことだった。コブラはジェーンと共に、クリスタルボーイに監禁されているキャサリンを救出に向かう。だが、クリスタルボーイの命令に忠実なキャサリンは、ジェーンを裏切る。コブラはジェーンの残したメッセージに従って、ドミニクに会いに行く。だが、そこへも大軍団を引き連れたクリスタルボーイが現れた!

【出演者】
コブラ:松崎しげる
ジェーン:中村晃子
ドミニク:風吹ジュン
キャサリン:藤田淑子
クリスタルボーイ:睦 五郎
サンドラ:田島令子
レディ:榊原良子
ほか

【スタッフ】
脚本:寺沢武一、山崎晴哉
監督:出崎 統
作画監督:杉野昭夫
美術監督:小林七郎
撮影監督:高橋宏固
録音監督:加藤 敏
音楽:東海林 修

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■『MEMORIES』
BS12 トゥエルビ 2023年8月20日(日)午後7時~

未知からやってくる3つの夢幻世界

大友克洋が「若い才能と仕事がしたい」というコンセプトのもと、30代前半の気鋭のクリエイターたちと作りあげた3話オムニバス「MEMORIES」。
第1話では、21世紀末の宇宙空間を題材に、精密で硬質な映像の中で未来版『ローレライの魔女』とでも呼びたくなる叙情的ホラーを語るかと思えば、第2話は現代日本の風景の中で、軍事開発に狂奔する人間の愚かしさを笑いとばす。そして自身の監督した第3話では、時代も場所もわからぬ架空の街を舞台に、ファンタジックでちょっと不気味な物語を展開させる。また、この第3話は、22分間の全編をワンシーン・ワンカットで処理するという、驚異的かつ画期的な手法を用いており、アニメ史上に例を見ない、記念碑的作品でもある。

製作総指揮:総監督:大友克洋
製作:山科誠、渡辺繫、八木ケ谷昭次、宮原照夫
企画:大友克洋、鵜之沢伸
プロデューサー:杉田敦、鮫島文雄、水尾芳正、田中栄子、井上博明
製作:バンダイビジュアル株式会社、松竹株式会社、株式会社講談社
アニメーション制作:マッドハウス、スタジオ4℃

●Episode.1「彼女の想いで」
【ストーリー】
2092年。ハインツ、ミゲル、イワノフ、青島の4人は、自前の宇宙船を使い、宇宙空間に浮遊する難破船、廃棄衛星といった「ゴミ」の回収、解体作業を請け負って金を稼ぐ独立業者だ。ひと仕事終えた帰途、宇宙の墓場と呼ばれるサルガッソー宙域から送られてくる救難信号を受信、発信源に急行した彼らが遭遇したのは、巨大な薔薇の形をした旧型宇宙船だった、中に侵入したハインツとイワノフは、いきなり眼前に現れた壮麗なオペラ劇場に驚愕する。ロボット以外に動くものの姿などない船内の各部屋には、21世紀初頭の天才ソプラノ歌手、エリザベス・フリーデル(エヴァ)の残した品々が数十年間、誰の手も触れぬまま放置されているだけだった。なおも探索を続けるふたりは、やがて摩訶不思議なあやかしの世界に落ちこんでいく。それは、不幸な運命をたどったエヴァの情念が作りだした「幸せな想いで」の幻想なのだ……。

【出演者】
ハインツ:磯部勉
ミゲル:山寺宏一
エヴァ:高島雅羅
イワノフ:飯塚昭三
青島:千葉繁
エミリィ:長谷川亜美
アンナ:沢海陽子
ロボット:柊美冬
A氏:平野正人
声:坂口哲夫、大場真人

【スタッフ】
原作:大友克洋
脚本:今敏
監督:森本晃司
キャラクターデザイン・作画監督:井上俊之
美術:池畑祐治、小関睦夫、山川晃
撮影監督:枝光弘明
音楽:菅野よう子
Orchestra:Members of Czech Philharmonic Orchestra

●Episode.2「最臭兵器」
【ストーリー】
冬の甲府盆地。西橋製薬の研究所員、田中信男は風邪薬だと錯覚して、ある新薬サンプルを服用してしまう。実は、そのサンプルは、政府の依頼で極秘に進めていた細菌戦用兵器研究の産物であり、服用した人間の体から、その臭いをかいだ生物を一瞬にして意識不明にしてしまうガスを発生させる驚異の薬品だった。仮眠をとった田中が目覚めた時、すでに彼の体から発生したガスは甲府盆地を覆いつくしており、研究所はおろか盆地内の人間、鳥、獣は仮死、植物はすべて、桜もひまわりもいっしょくたに花を咲かせていた。自分が「歩くリーサル・ウエポン(最終兵器)」と化したことをまったく知らない田中は、東京の本社へ向かう。自衛隊は、狙撃兵、戦車、ミサイル、戦闘機を総動員して田中を攻撃するが、ガスは機械をも狂わせてしまい、彼の前進を止められない。ついに、彼を生け捕りにすべく米軍が最終兵器を投入するが……。

【出演者】
田中信男:堀秀幸
韮崎:羽佐間道夫
本部長:大塚周夫
鎌田:阪脩
大前田:緒方賢一
米軍将校:大塚明夫 ほか

【スタッフ】
原作・脚本・キャラクター原案:大友克洋
監督:岡村天斎
キャラクターデザイン・作画監督:川崎博嗣
美術監督:串田達也
撮影監督:川口仁
監修:川尻善昭
音楽:三宅純

●Episode.3「大砲の街」
【ストーリー】
少年が住んでいるのは、無数の大砲で重装備した移動都市だ。市内各所に、超巨大な大砲を据えた砲台があり、少年の父親は17番砲台の装填手。母親は砲弾製造工場で働いている。「撃てや撃て力の限り街のため」などという標語がテレビから流れるこの街は他国と交戦中で、市民生活すべての中心は「大砲」である。学校の授業も大砲のためにあり、少年が教わる数学のテーマは、いかに射撃精度を上げるかだったりする。砲台は連日、轟音を街中に響きわたらせる。少年の父親のような大勢の装填手たちが汗や煤にまみれて装填した砲弾を、着飾った砲撃手が儀式化された動作で遠く離れた敵に向けて発射するのだ。こちらの砲撃が挙げた戦果は毎夜テレビで発表される。そうした、いつもと変わらぬ1日を終えた少年は将来、重労働だが地位は低い装填手ではなく、花形職種の砲撃手になりたいと願いながら眠りにつくのだった……。

【出演者】
少年:林 勇
父親:キートン山田
母親:山本圭子
先生:仲木隆司
指揮官:中村秀利
給弾長:福田信昭
旋回手:江川央生
俯仰手:佐藤正治 ほか

【スタッフ】
原作・脚本・監督・美術監督・キャラクター原案:大友克洋
キャラクターデザイン・作画監督:小原秀一
技術設計:片渕須直
撮影監督:枝光弘明
編集:瀬山武司
音響監督:藤野貞義
音楽:長嶌寛幸

番組ページ
https://www.twellv.co.jp/program/anime/sunday-animation/
「スペースアドベンチャー コブラ」 ©BUICHI TERASAWA/ART TEKNIKA・TMS
「MEMORIES」 ©1995マッシュルーム/メモリーズ製作委員会