
稲垣博司 / 1990年のCBS・ソニー (MdN新書)
時代を席捲したレーベルの栄光の軌跡。『1990年のCBS・ソニー (MdN新書)』がエムディエヌコーポレーションから8月7日発売。「松田聖子 無二の奇跡」「尾崎豊 カリスマ伝説」「YOSHIKI 世界への飛躍」を軸にCBS・ソニーの特異性、その取り組み、当時の音楽シーンを、ソニーやワーナーの要職を経験し日本で最もCDをセールスした男と呼ばれた稲垣博司が振り返る
■『1990年のCBS・ソニー (MdN新書)』
稲垣博司 (著)
<内容>
時代を席捲したレーベルの栄光の軌跡!
松田聖子、尾崎豊、X JAPAN誕生!
「新しい才能を発掘し、育てようじゃないか!」徹底的な市場調査を基に、逸材の発掘に次々と成功して、独特の音楽ビジネスを展開した驚異のレーベル「CBS・ソニー」。世界を視野に日本を代表する多くのアーティストを発掘してきた著者が振り返る音楽業界の全盛期とこれからの音楽。
音楽評論家・富澤一誠をはじめ業界レジェンドたちのインタビュー収録のほか、尾崎豊幻の復活計画について、伝説のプロデューサー川添象郎と著者が語る対談『尾崎豊「誕生」アネクドート』収録。
〈目次〉
■第1章 松田聖子 無二の奇跡
関係者を驚嘆させた歌声/歌手として成功する少女に共通する圧倒的な意欲/アイドルブームはいつから始まったのか/70年代からあったアイドルの移籍問題/松田聖子が見つけた居場所 …ほか
■第2章 尾崎豊 カリスマ伝説
なまりのない標準語で歌えるシンガー/捨て曲なしのセットリスト/過小だったデビューシングルの初回枚数/センチメンタリズムを持った不良の青い炎/俺は何処へ走って行くのか …ほか
■第3章 YOSHIKI 世界への飛躍
ほしいのは秀才よりも才能むき出しの〝鬼才・奇才〟/ロック志向のレーベル「FITZBEAT」の立ち上げ/YOSHIKIの巧みなメディア戦略/SME上場の立役者! 男気あふれる好漢秘話 …ほか
第4章 【特別対談】尾崎豊「誕生」アネクドート 川添象郎×稲垣博司
〈本書の内容〉
松田聖子という無二の奇跡、尾崎豊のカリスマ伝説、YOSHIKI 世界への飛躍など、3名のアーティストを軸にCBSソニーの特異性、その取り組み、当時の音楽シーンや「80年代」の時代性が浮かび上がる日本ロック&ポップス史に残る証言。
<著者について>
稲垣博司(いながき・ひろし)
1941年三重県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、渡辺プロダクションに入社。1970年にCBS・ソニーレコード(現・ソニー・ミュージックエンタテインメント)へ移り、松田聖子、尾崎豊らを見出す。1992年、同社代表取締役副社長。1993年、ソニー・マガジンズ(現・エムオン・エンタテインメント)代表取締役社長。1996年、SMEアクセル代表取締役社長などソニー・ミュージックグループ要職を歴任。1998年にソニー・ミュージックエンタテインメントを退社し、ワーナーミュージック・ジャパン代表取締役会長に。2004年にエイベックス(現・エイベックス・グループ・ホールディングス)特別顧問、同年にエイベックス・グループ・ホールディングス取締役兼エイベックス取締役副会長。エイベックス・エンタテイメント取締役、エイベックス・マーケティング代表取締役会長を兼任。著書に『じたばたしても始まらない 人生51勝49敗の成功理論』(光文社)がある。