インダストリアルに目覚める前の
ミニストリー(Ministry) が1983年にリリースしたニューウェイヴ・ディスコ・アルバム『With Sympathy』。発売から40年を経て、ミニストリーの中心人物
アル・ジュールゲンセン(Al Jourgensen) は、『With Sympathy』の楽曲を再レコーディングする計画を、米Yahoo Entertainmentのインタビューの中で明らかにしています。
ジュールゲンセンは「このアルバムに対する俺の憎しみはとても深かった」「いい思い出がない」と言い、「実は、その2インチ(マスター)テープは、バーベキューパーティーのとき、バーベキューで焼いてしまったんだ。だから、『With Sympathy』のオリジナルは現存しないんだよ」と話しています。
ジュールゲンセンはこのインタビューの中で、『With Sympathy』の4曲を、彼特有の重く怒りに満ちたスタイルで再レコーディングする計画を話しています。実際、このインタビューが掲載されたその日に、ミニストリーはスタジオに入り、「Revenge」の新録音に取り掛かる予定だという。そして、うまくいけば、他の『With Sympathy』の曲、「Effigy」「Work for Love」「Here We Go」の再制作を進める予定だと話しています。
「リベンジをやるんだ...違うものになる。シンセポップからメタル・アリーナ・ロックに変えてみる..そこからどうなるか楽しみだ」「もし、この曲を俺が最初に思いついた時のように、俺が望んでいたようなサウンドにできるのなら、そうするつもりだ。そうでなければ、やらない」「(新しいヴァージョンは)もっとギターを多用したものになるだろうが、メタルではない。ポップなんだ、まだポップなんだ。ただ、みんなが楽しめるように、そしてワニと格闘する方法の40年の進歩を見られるようにしたいんだ。新ヴァージョンを聴くまで待ってくれ。俺らのことをもう一度好きになるはずだ」
ファンがこれらの新ヴァージョンを聴けるのはいつになるのか? 彼は「君が思っているより早くなると思うよ」と話しています。
「次のツアーでその曲を演奏することも考えている」という彼は、あるいは近い将来、バンドが引退する前に“アーリー・ミニストリー・ツアー”に乗り出すことさえ考えていると明かしています。
また「俺は、あとアルバム1枚か2枚でミニストリーを辞めるつもりだ。他にやりたいことがある。ミニストリーのアルバムは多分あと2枚しかないと思っている。2枚目には『With Sympathy』のリメイクが入るかもしれない。これからの数年は面白いことになりそうだ」とも話しています。
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