ナイル・ロジャース(Nile Rodgers)は、AIやテクノロジーと音楽の幅広い関係について、The Daily StarのWiredコラムで語っています。
ロジャースは、人工知能 (AI) の台頭に伴うパニックを、音楽業界がドラムマシン、サンプラー、コンピューターに対して最初に抱いた恐怖と比較しています。
「偽物だと話しているのをよく耳にする。僕にはノイズにしか聞こえない。それは、僕たちがずっと聞いてきたノイズのように聞こえる。ドラムマシンとシーケンサーは素晴らしいツールだ。シーケンサーがなかったら、レコードを作ることができなかったバンドもある。本当に意味のある会話をしたいなら、ソングライターの報酬についての話をしようよ」
ロジャースは、自分の芸術を最高の形で生み出すためにテクノロジーを利用した人物の例として
アヴィーチー(Avicii)を挙げ、次のように語っています。
「僕はかつてアヴィーチーと仕事をしたけど、アヴィーチーは(音楽理論の)3度堆積を理解していなかった。彼は自分が何をしているのかわからないまま、とても美しい曲を作っていた。彼の耳が何をすべきかを教えてくれていた。
どうしてそんなことができるのか?彼は機材を持っていたから。彼の機材がそれを可能にした。彼の機材が、彼が自分自身を表現することを可能にしてくれたんだ」
ロジャースは、AIに関しては「何が正しいかはアーティストに任せるしかない」と考えており、「僕たちは本来、善悪の区別がついていて、これは正しい、これは間違っているということを理解するものだと信じている。変な言い方だけど、何でもないことを大げさに言っているような気もする、もしかしたら素晴らしいことなのかもしれない」