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ストリーミングサービスのアーティストへの支払いは適切か? 英国政府 アーティストの公正な報酬を調査するワーキンググループ設立へ

2023/06/07 17:28掲載
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United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland: UK
United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland: UK
英国政府は、アーティストの公正な報酬をめぐる問題を調査するためのワーキンググループを設立する予定です。

これは、今年初めに英国の文化・メディア・スポーツ(CMS)委員会が行った勧告を受けたもので、このワーキンググループは音楽業界全体の専門家で構成されます。

最も緊急な調査事項の1つは、Spotify、Apple Music、Tidalなどのストリーミングサービスのアーティストへの支払い方法に関する調査だと言われています。

CMS委員会の委員長であるDame Caroline Dinenage議員は、次のように述べています

「私たちが求めてきたワーキンググループの設立は、音楽ストリーミング業界の成功において中心的な役割を担っているにもかかわらず、その報酬が公正な水準にはるかに及ばないミュージシャンやソングライターの不満に対処するための歓迎すべき一歩です。

政府は今、このグループが単なる話し合いの場ではなく、具体的な変革につながることを確認し、この国にいる才能あるクリエイターやパフォーマーが、その創造性に対して適切に報われるようにしなければなりません。当委員会は、進捗状況を注視するとともに、クリエイティブ産業で働くすべての人がその成功を共有できるよう、アーティストやクリエイターの報酬についてより広く検討していく予定です」

2021年、音楽ストリーミングに関する英国議会の調査は、アーティストがより公平に報酬を得られるよう、現在のシステムは「完全なリセット」が必要であると結論付けています。同報告書では、レコード会社がストリーミングの使用料をアーティストと50対50で分けるべきとも提言しています。