Nuno Bettencourt & Paul McCartney
エクストリーム(Extreme)の
ヌーノ・ベッテンコート(Nuno Bettencourt)は、思いついた曲のアイデアを携帯電話で録音していると、
ポール・マッカートニー(Paul McCartney)が後ろから現れ、そして「一瞬だけ一緒に曲を書いた」という。ヌーノは録音したものを紛失しないように自分自身に12回も送信したと、Rick Beatoとの新しいインタビューの中で、振り返っています。
ヌーノによると、この逸話は、2015年2月に米ロサンゼルスのステイプルズ・センターで開催された第57回グラミー賞授賞式でのパフォーマンスのためにリハーサルをしているときでした。
リハーサル2日目の終わり頃、みんなが荷造りをしているとき、ヌーノは思いついた曲のアイデアを携帯電話で録音していました。すると、後ろからポール・マッカートニーが現れました。
「彼の声が聞こえてきたんだ。“何を弾いているんだい?おお、いいね!”と言っていた。その時、僕は彼に話しかけられて汗だくだった。彼は“サビはどうするんだい”と言っていた。僕が、これはちょっとしたヴァース(サビに入るまでの導入部分)だと言ったからね。“サビはどうするんだい”---僕は“まさか今、ポール・マッカートニーと一緒に曲を作っているのでは。まさか、そんなことが起きるなんて”と思ったよ。
それから、僕は“あなたならサビをどうしますか?と聞いたら、彼はポール・マッカートニーのファルセットで歌い始めたんだよ」
残念ながら、このコラボレーションは、グラミー賞に参加していた別のミュージシャンのために途中で終わってしまいました。ヌーノはこう付け加えています。
「僕は“ああ、神様、信じられない、僕は(ポール・マッカートニーと)書いているんだ”と思った。でもそのあと、カニエ(ウェスト)がやってきて、僕たちの邪魔をしたんだ」
幸運なことに、ヌーノの携帯電話の録音アプリはずっと起動したままでした。そして、ヌーノは録音したものを失くさないように自分自身に12回送信したという。いつかの日か、このアイデアが実際の曲になるときが来るのかもしれません。