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デイヴ・グロール、マイケル・ジャクソン楽曲のためにドラムを録音したが使われたのは「スネア一発」のみだった経験を語る

2023/06/01 16:44掲載
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Dave Grohl
Dave Grohl
マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)が亡くなった後にリリースされたアルバム『MICHAEL』(2010年)には、デイヴ・グロール(Dave Grohl)がドラムを担当したとクレジットされている楽曲がありますが、最終的なトラックに彼の演奏が使われたのは「スネア一発」のみで、他は彼の演奏ではないという。グロールは英Classic Rock誌の新しいインタビューの中で、この曲に参加することになった経緯や完成版を聴いた時の反応について話しています。

グロールがドラムを担当したとクレジットされているのは「(I Can't Make It) Another Day」という曲。レニー・クラヴィッツ(Lenny Kravitz)とジャクソンの2人がかつて共作した曲で、グロールはクラヴィッツに誘われてこの曲に関わりました。

「レニー・クラヴィッツには、映画の授賞式で会ったんだ。彼は“よお、電話番号を教えてくれ、いつかジャムろうぜ”と言ったので、俺は彼に電話番号を教えた。その後、彼は“今すぐ電話してくれ。プロジェクトがあるんだ”というメッセージを残した。彼に電話すると“マイケル・ジャクソンの曲でドラムを叩かないか? 1992年に俺とマイケルで作った曲があるんだ。結局リリースされなかったけど、完成させたいんだ。君のビッグなドラムを使いたいんだよ”と言っていた」

その後、クラヴィッツがトラックを送ると、グロールはブッチ・ヴィグと一緒にスタジオに入り、クラヴィッツのリクエスト通り、マンモス・サウンドのドラムの数々をレコーディングしたという。

「それをレニーに送ったら、彼は“おい、これはすごいことになるぞ”と言っていた。俺も“マイケル・ジャクソンの曲に参加しているんだ!”と思ったよ。それから1ヶ月が経ち、また1ヶ月が経ち、そしてまた1ヶ月が経っても、誰からも何の音沙汰もなかった。

やっと、ネットでその曲を聴けるようになった。彼らが何を使ったか知ってる? スネア一発。それだけ。誰がドラムを叩いているかは知らないけど、俺じゃない。そこには“Featuring Dave Grohl”って書いてある。“そうなの?俺の音、聞こえないよ!”。面白いよね」