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ヌーノ・ベッテンコート、ギタートラックだけを抜き出した音源は「魔法の50%を失っている。優れたプレイヤーは皆、曲に合わせて演奏しているから」

2023/05/30 13:48掲載
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Nuno Bettencourt (Image credit: Neil Lupin/Redferns via Getty Images)
Nuno Bettencourt (Image credit: Neil Lupin/Redferns via Getty Images)
ネットでは以前から、有名ギタリストが参加する楽曲からギター・トラックだけを抜き出した音源が多数ありますが、エクストリーム(Extreme)ヌーノ・ベッテンコート(Nuno Bettencourt)は、そうしたギター単独音源は「魔法の50%」を失っていると主張。そういう音源が決して良い音にならないのは、すべての偉大なプレーヤーは何よりもまず「曲に合わせて演奏しているから」だと説明しています。

「ブライアン・メイ、エディ・ヴァン・ヘイレン、ジミー・ペイジなどのギター単独音源が長年にわたってネットで公開されていて、象徴的なソロのいくつかを単独で聴くことができるけど、僕に言わせれば、魔法の50%が失われたような気がする。真のギタリストは、曲に合わせて演奏するものなんだ。僕たちは、その曲が与えてくれるもの、文化、音色、歌詞が与えてくれるものに対して演奏しているんだよ。

あまり自慢はしないけど、自分の演奏で一番気に入っているのは、自分のための演奏ではなく、曲のために演奏しようとすること。そうすれば、ソロを弾いたときに、すごくエキサイティングで、すごく情熱的で、みんな何かを感じることができる。ただ“すごい、速弾きだ、速いな”とか、そういうんじゃない。どちらかというと“すげえ!”という感じなんだ。ソロのせいだと思われるかもしれないけど。

僕はずっとそうしてきた。ソロの最後にやっているテクニックがあるんだけど、みんな“すごい、すべてを変えてしまった!”と言っている。(1992年の)『III Sides to Every Story』収録の“Peacemaker Die”でやった。そういうことはずっとやっている。でも、今はそのタイミングなんだと思う。みんな、そういうのに飢えているんだと思う」