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ポール・サイモン「聴く人が曲を完成させる」 歌詞を間違えても「その人の心はその言葉を好んだ。素晴らしいことだ」

2023/05/27 20:33掲載
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Paul Simon - photo by Mark Seliger
Paul Simon - photo by Mark Seliger
ポール・サイモン(Paul Simon)は「聴く人が曲を完成させる」と深く信じているという。聴く人が歌詞を聴き間違えようが、曲の意味を聴く人が独自に解釈しようが、人々が聴くことで「喜び」が得られるのであれば気にしないという。歌詞を間違えても「その人の心は、その言葉を好んだ。それは素晴らしいことだと思う」と思っていると、Big Issue誌の新しいインタビューの中で話しています。

「僕には深く信じていることがある、聴く人が曲を完成させる、ということ。

僕が曲の中で言うことは、僕自身が何か意味を込めているかもしれないけど、リスナーがその意味を決めるんだ。

僕の曲に強い思い入れを持っている人がいるのは知っている。その人たちが思う意味は、僕が言いたかったこととは違う。

僕は思うんだ。“君のアイデアは、実は僕よりも面白い。少なくとも僕の考えと同じくらい、いや、それ以上に、君の考えが好きだ”とね。

“あなたの曲が好き、あの曲が好き”と言われて、それは少し歌ってもらったら、歌詞を間違えていた、なんてことがあるのが、とても面白い。そして、“ああ、そういう風に聴こえたんだ”と気づくんだよ。

彼らの心は、その言葉を好んだ。それは素晴らしいことだと思う。僕は自分自身に合うように書いたからね。僕の手から離れた後は、他の誰もが選ぶことができ、その人が喜びを感じるように好きなように構成できる。僕はそれでいいんだ」