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デイヴ・デイヴィス 「ユーモアがザ・キンクスを何度も救った」 レイ・デイヴィスとの最近の関係も語る

2023/05/23 21:41掲載
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Dave Davies & Ray Davies - photo by Karen Eyo
Dave Davies & Ray Davies - photo by Karen Eyo
ザ・キンクス(The Kinks)デイヴ・デイヴィス(Dave Davies)は、Ultimate Classic Rockの新しいインタビューの中で、「ユーモアがザ・キンクスを何度も救った」と話し、またレイ・デイヴィス(Ray Davies)との最近の関係について、メールでは「今は音楽の話はほとんどしない。主に映画や俳優の話、サッカーの話をしている」とも話しています

Q:ご自身の音楽を振り返るならどの作品ですか?

「たくさんあるよ。『Schoolboys in Disgrac(邦題:不良少年のメロディ?愛の鞭への傾向と対策)』は、ずっと気に入っているんだ。これは学生時代に実際にあったリアルな状況を面白おかしく表現しているんだよ。僕はね、学校をチェックアウトされたんだ。あまりいい生徒じゃなかった。当時の学校制度の、上から物を言うのが嫌だった。彼らは、つまらないやり方をしていた。学校は好きじゃなかったけど、『Schoolboys in Disgrace』やレイが書いた素晴らしい曲は全部好きだった。どれもすべて真実に基づいている。あの中のストーリー、キャラクター、人物のおかげで、ザ・キンクスのアルバムの中で最も好きな1枚になった。『Lola Versus Powerman and the Moneygoround, Part One(邦題:ローラ対パワーマン、マネーゴーラウンド組第一回戦)』もお気に入りの1枚だよ」

Q:あなたとレイが曲作りにユーモアを盛り込むのは面白いですね。

「一般論として言うのもなんだけど、人生って面白いよね。気楽に見せるわけではないけど......気楽なものではないよね。気が狂いそうになることもある。でもユーモアは大きな救いになるし、ユーモアを加えるとキャラクターは心の中で別の形に変化する。結果、そんなに悪くないし、そんなにグロテスクでも怖くなくなる。ユーモアがザ・キンクスを何度も救ったと思うよ」

Q:今のところ、あなたとレイは、ある程度、友好的なコミュニケーションを取っているようですね。

「僕たちの間に生まれる愛、それはいつもそこにあって、決して取り除くことはできなかったと思う。家族の絆のようなものだね。本当に捨てたいわけではない。“ここから出なきゃ!”って、彼に怒られたこともあった。70年代半ばには“ここから逃げなきゃ、アフリカへ行こう......いや、どこへでも!”というようなこともあったけど、でも、物事がうまくいったときは“ああ、よかった”と思うものだよ」

Q:ソロで音楽を作るときは、レイに送って聴いてもらうのでしょうか?

「自分の音楽では、レイに意見を求めたり、勧めたりしないようにしている。そうすると、気が狂いそうになる。彼が言うことはすべて批判やコメント、あるいは“こうしたらいい”といったものだからね。むしろ遠ざかりたいくらいだよ。でもね、“レイならどうするかな”と思ってしまうこともある(笑)。レイがそう思っているのは知っている。“デイヴならどう思うか?”。 そしてそれが答えなんだよ。わかるかい? もう答えが出ているようなものなんだ。神秘的なことだけど、神秘的なことがレコードになるのは不思議なことだよね」

Q:お二人は、スポーツのこととか、そういうことだけのメールをよくされるのですか?

「面白いことに、今は音楽の話はほとんどしない。契約とか、本当に重要なことだけを話す。主に、映画や俳優の話、サッカーの話をしているよ」