スカの基礎を築き上げたジャマイカ・ミュージックの至宝、
スカタライツ(The Skatalites)の創設メンバーであるアルト・サックス奏者のレスター・スターリング(Lester Sterling)が死去。ザ・スカタライツがSNSで発表。87歳でした。
以下、スカタライツの声明より
「レスター・“スカ”・スターリング - オリジナル・スカタライツ・ホーンマンの最後の生き残り。
伝説の創設者であり、オリジナル・サックス奏者のレスター・“スカ”・スターリングが亡くなり、私たち全員にとって悲しい一日となりました。
家族、ファン、そして彼と親しかったすべての人に、私たちは心を寄せています。
私たちは彼の偉大さと、スカとレゲエ・ミュージックのパイオニアの一人である彼の貢献を称えます。
彼は現在、そして未来の世代のためにレガシーを残し、私たちはそれをステージごとに守り続けます。
私たちは彼を一人の人間として称え、その卓越した才能を称えます。
いつまでも私たちの想いの中に
レスター・スカ・スターリングよ、安らかに眠れ」
レスター・スターリングは、同世代の多くのジャマイカ人ミュージシャンと同じく、伝説的なアルファ・ボーイズ・スクールで学び、その時にサックスに惹かれる。
1964年、スターリングはドン・ドラモンドらと共にスカタライツを結成。それまではアメリカから持ち込まれたジャズやR&B、もともと地元にあったメント、カリプソといった土着な音楽しか無かったところに、彼ら独自の音である“スカ”が生まれ、その後の生まれる事になったロック・ステディ~レゲエの基礎が築かれた。「ナバロンの要塞(Guns of Navarone)」等の名演をリリース。バンド自体はわずか2年で解散するも、各々のメンバーはそれぞれのグループを率いたり、スタジオミュージシャンとして活躍した。スカタライツは1980年代に再結成。それ以来、世界各地で勢力的にツアーを続け、日本にも度々訪れた。スターリングは唯一の創設メンバーとしてバンドに残り、最後までコンサート活動を続けた。