Painted-over dog discovered in early Picasso masterpiece
1900年、
パブロ・ピカソ(Pablo Picasso)が19歳の時に描いた絵画を、現代の画像技術を使って調べたところ、暗い絵の具の下に、首に赤いリボンをつけた茶色の愛らしい犬が描かれていることが判明。制作から120年以上経過して新たに発見されています。
この絵画のタイトルは『Le Moulin de la Galette』。
この絵画は現在、ニューヨークのソロモン・R・グッゲンハイム美術館で、ピカソのパリでの形成期についての展覧会の一部として展示されています。
グッゲンハイム美術館のシニア絵画保存修復師であるジュリー・バーテンは、ロイター通信に対し、「何かがその下にあるという強い予感がずっとあった」と語っています。
「私たちが知っているのは、ピカソは多くの場合、構図の一部を描き、その後、それを消し去り、他の構図要素に変えてしまったということです。これは本当に彼の練習の一環でした」
バーテンは、この犬を「長く存在し続ける幽霊」にたとえ、十分近くで見れば肉眼で見ることができると話しています。「赤いペンキが透けて見える部分があり、本当によく見ると、目や耳が見えるんです。隠す際に、頭の輪郭を残していることがわかります」。
以下はBBCのニュース映像