ビリー・アイドル(Billy Idol)の相棒ギタリスト、
スティーヴ・スティーヴンス(Steve Stevens)は、実はプログレのレジェンド・バンド、
イエス(Yes)が好き。イエスへの愛を英 Prog誌の新しいインタビューの中で語っています。
「イエスの“Roundabout”を初めて聴いたとき、ナイロンギターの弦が鳴っていて“すごい!”と思った。ロックのフォーマットで、こんなにも違うサウンドをやっているバンドがそこにいた。それから『Fragile』を買ってみたら、“Roundabout”と共に“Mood For A Day”も収録されていた。サイケデリック・ロック・バンドの脈絡の中で、これらすべての異なるスタイルがそこに存在した。僕は彼らに惚れ込み、彼らの作品をすべて聴きあさった。ロバート・フリップのような他のプログレッシブ・ロック・ギタリストにも興味を持ったし、彼らも良かったけれど、イエスには異なるさまざまなスタイルがすべて集約されているように思えたんだ。
ライヴは何十回も見たよ。初めて見たのは1974年、14歳のときで、マディソン・スクエア・ガーデンで行われた『Tales From Topographic Oceans』ツアーだった。信じられないほど素晴らしかった。他のバンドよりずっと先を行っていた。ELPを見たときも、イエスと同じように“やばい、これをやりたい!”と思ったのを覚えているよ。
ジョン(アンダーソン)とリック(ウェイクマン)が抜けて『Drama』のためにバグルスが入ったとき、そして『90125』時代、(イエスの)ラインナップが変わったとき、それはまったく別のものになった。『Tormato』のツアーでイエスを見たとき、ちょっと古臭いものになったかなと思ったのを覚えている。その頃にはすでにXTCやスージー・アンド・ザ・バンシーズといったバンドに(興味は)移っていた。
彼ら(イエス)が自分たちを改革したとき、それは驚異的なものだった。僕は彼らを(昔と)同じようには見ていないけど、バンドを継続させてきたことは、本当にすごいことだと思っている。トレヴァー(ラビン)と一緒に何度かライヴを見たけど、とても素晴らしかった。
クリス(スクワイア)とはかなり親しくなった。一緒にレコーディングをしたり、いくつかのことをした。“自分のヒーローには会うな”という格言を知っているかい?(※意味:実際に会うと落胆するから絶対会うな) クリスはその例外だった。今まで出会ったミュージシャンの中には、そういう人ではない人も何人かいた。クリスは本当にそうだった。彼はロックスターであり、人生よりも大きく、気品があった。彼は僕の期待に応えてくれた。
14歳の子供の頃に夢中になったバンドってあるよね? 君は墓場までそのバンドを愛して行くことになるんだ」