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トニー・レヴィンが選ぶ「キラー・ベースが聴けるアルバム4選」 「ディアンジェロ『Voodoo』はベーシストとして学校に戻りたくなった」

2023/05/09 16:42掲載
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Tony Levin
Tony Levin
キング・クリムゾン(King Crimson)などでの活躍で知られるベーシストのトニー・レヴィン(Tony Levin)が選ぶ「キラー・ベースが聴けるアルバム4選」。Bass Player誌企画

1. Oscar Pettiford - Oscar Pettiford (1954)

「オスカー・ペティフォードの『Tricotism』は僕を育てたアルバム。名前が正しいかどうかはわからないが(正しくは『Oscar Pettiford』)、フレンチホルンのジュリアス・ワトキンスとサックスのャーリー・ラウズによるアルバム。このアルバムは素晴らしく、味わい深い演奏があり、特にペティフォードの演奏が素晴らしい。彼は常に正しい音を奏で、その音は常に完璧に配置され、最高のグルーヴを生み出している」



2. D'Angelo - Voodoo (2000)

「ディアンジェロの『Voodoo』は、比喩的な意味だけど、ベーシストとして学校に戻りたいと思わせた。(僕にとって)新しいタイプのグルーヴで、僕が育ってきたルールをすべて破ったが、でも驚くほどクールだった。仲間のプレイヤーたちにも絶賛したし、自分の音楽にもこのようなプレイを取り入れようとしたんだけど、できなかった...だから、今でも、僕の“これを学ばなければならない”リストに入っているんだ」



3. Sleepytime Gorilla Museum - In Glorious Times (2007)

「僕はこのスタイルの音楽が大好き。素晴らしいパワー、素晴らしい音楽性、そしてダン・ラスバンの素晴らしいベースプレイがあり、時には自分で作った楽器の演奏もある。このバンドはキング・クリムゾンの影響を少し受けているかもしれないけど、キング・クリムゾンのメンバーである僕は、彼ら(SGM)から非常に大きな影響を受けた! スティック・メンでは、ツアーの最初の年に彼らの作品をやろうと提案したんだけど、大変で、いい演奏とは言えなかったよ」



4. Joni Mitchell - Hejira (1976)

「最後は、ジョニ・ミッチェルの『Hejira』。それ以前のジャコ(パストリアス)の演奏には感銘を受けたが、自分の演奏スタイルとはかけ離れていたためか、感動はしなかった。しかし、このアルバムでのベース・プレイは崇高で、シンガーの後ろでフレットレスを演奏することの真髄を見たような気がする。それ自体が美しくメロディックでありながら、決して素晴らしいヴォーカルの邪魔することはなく、唯一無二なハーモニーと独自のスタイル、そして完璧なチューニング...僕はフレットレスベースを10年間、仕舞い込んでしまったよ!」