Dave Lombardo, photo by Ekaterina Gorbacheva
元
スレイヤー(Slayer)で、
ミスター・バングル(Mr. Bungle)、
テスタメント(Testament)、
ミスフィッツ(Misfits)、
デッド・クロス(Dead Cross)などでも活躍する、ドラマーの
デイヴ・ロンバード(Dave Lombardo)。数多くの打楽器を使用したドラム・アルバムである初のソロ・アルバム『Rites of Percussion』がストリーミング配信開始。YouTubeほかで聴けます。
アルバムは海外で5月5日発売。リリース元は、ミスター・バングルのバンドメイトであるマイク・パットンのレーベルIpecac Recordings。
ロンバードによると、ソロ・アルバムのアイデアは、1998年にマイク・パットンから提案されたことに端を発しています。ロンバートはプレスリリースでこう語っています。
「彼は(ラテンの王様)ティト・プエンテのアルバム『Top Percussion』を紹介してくれた。すでにティトのことは知っていたが、パットンが音楽的に多様で、同じ考え方のミュージシャンが近くにいることに少し衝撃を受けた。それが俺を奮い立たせた。何年も前からカセットにアイデアを録音していたんだけど、パットンは“ドラム・アルバム”を作らなければならないと言い続けていたので、このアルバムのアイデアは、何年も前からあったものなんだ。自分にとって適切なタイミングを見つける必要があったんだよ」
その後、パンデミックが発生。ミスター・バングルのツアーが中断されたため、ロンバートは長い間温めていたドラム・アルバムの制作に取りかかる時間を得ました。
「今までにない素晴らしい経験だった。自分のスタジオもあるし、ドラムも全部ある。自宅は俺が自由でクリエイティブになれる場所となった。一方では、俺の生計の中心であったツアーが奪われてしまったが、他方では、さまざまなソフトウェアや録音技術を学ぶ時間がようやくできたんだ。とても勉強になる、ありがたい経験だった」
その後、彼はホーム・スタジオでこのプロジェクト全体をセルフプロデュースし、2022年に息子のデヴィッド・A・ロンバルドに最終マスターのミキシングを依頼しました。
初のシングルは「Journey of the Host」。このリズミカルで濃密な「Journey of the Host」で聴けるように、「ドラムはドラムでなければならない」という主旨で、レコーディングには数多くの打楽器が使用されました。
大型のコンサート・バスドラム、ティンパニ、グランドピアノ、シェーカー、マラカス、チャイニーズゴング、ネイティブアメリカンドラム、コンガ、ティンバレス、ボンゴ、バタス、ウッドブロック、ジャンベ、イボ、ダルブカ、オクトバン、カホーン、シンバルなど。
プレスリリースによると、収録曲13曲は「フィルム・スコアのような」方法でまとめられているそうです。
以下は以前に公開された映像
「Inner Sanctum」のミュージックビデオ
■『Rites of Percussion』
01. Initiatory Madness
02. Separation from the Sacred
03. Inner Sanctum
04. Journey of the Host
05. Maunder in Liminality
06. Despojo
07. Interfearium
08. Blood Let
09. Warpath
10. Guerrero
11. Vicissitude
12. Omiero
13. Animismo