5オクターブの声域と、フォーク、ソウル、ポップ、レゲエなどジャンルに捉われない独特なサウンドで日本でも人気を博した、英国のシンガーソングライター、
リンダ・ルイス(Linda Lewis)が死去。妹のディー・ルイス・クレイがSNSで「私たちの最愛の美しい姉リンダ・ルイスが本日(5月3日)、自宅で安らかに息を引き取った」と伝えています。72歳でした。
リンダ・ルイスは1950年、ジャマイカからの移民3世としてロンドンに生まれる。6人きょうだいの長女で、妹のディーとシャーリーも音楽界で活躍した。
舞台学校に通い、10代で『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!(原題: A Hard Day's Night)』に端役で出演。その後、音楽活動を開始。バンドを経た後、セッション・ヴォーカリストとして幾つかのプロジェクトに関わる。
1971年にソロ・アーティストとしてデビュー。『Lark』(1972年)や『愛の妖精(Fathoms Deep)』(1973年)などの名盤を残した。“小鳥のさえずり”のようなキュートな歌声とソング・ライティングのセンスはワン・アンド・オンリーの魅力。80年代に活動を一時休止。90年代のレア・グルーヴ・ブームの中、UKソウルの先駆者として再評価され、1995年に『Second Nature』でカムバック。日本公演も行った。近年もフェスティバルに出演し、亡くなるまで演奏と録音を続けた。