エルヴィス・プレスリー(Elvis Presley)は
キッス(KISS)のことをどう思っていたのか? エルヴィスの義兄弟がエルヴィスの邸宅グレイスランドで、キッス『Alive!』を一緒に聴いた時のことを、Artists on Recordの新しいインタビューの中で振り返っています。
エルヴィスの義兄弟であるビリー・スタンリーは1975年頃、キッスのライヴを初めて観た後、このアルバムを購入し、グレイスランドの地下室で聴きはじめたとき、エルヴィスがドアを開けて入ってきました。
「エアギターを弾きながら興奮していた。すると、エルヴィスが降りてきて“何を聴いているんだ?”と聞いてきた。“キッスというバンドだよ”と答えてアルバムのジャケットを見せたら、“あー...OK”と言った。彼はソファに座ってそれを見て“OK、わかった”と言った。
彼は“さっきの曲をもう一度かけてくれ”と言った。それは“Let Me Go Rock and Roll”だった。僕はそれをかけた。実は彼のために2回かけたんだ。彼から“(さらに)もう1回”と言われて驚いた。もう一回かけたよ。
僕は“どう思う?”と言うと、彼は“まあ、全体的に理解できた。キッスはね、シンプルに言って、馬鹿げた奴ら。ステージを降りたら歩き回れるようにメイクをしたんだ。誰も彼らが誰であるか知らない”と言い、彼は“いい考えだ”とも言っていた」
続いてビリー・スタンリーは、エルヴィスにこの曲の感想を尋ねました。
「彼は“ビリー、聴け。すべては50年代のグルーヴだ。このギタリストは....“と言い、僕は“エース(フレーリー)“と言うと、彼は続けて“こいつは、もっと大人向けなギターを弾く。俺は彼が本当に好きだ”と言っていた」
エルヴィスは部屋から出て行く前、エースが曲の中で何をしたかを説明し、リスナーをもっと欲しくさせる3つのコードをやったと指摘し、「きっとライヴでもそうやっているんだろう」と付け加えています。
ビリーは同じインタビューの中で、エルヴィスの娘リサ・マリー・プレスリーがすぐにキッスのファンになったことも明かしています。
「僕は驚いている、彼女がエルヴィスに何も言わなかったことに。(もしエルヴィスに話していれば)エルヴィスなら、彼らと打ち合わせをしていただろうから、“娘を紹介させてくれ”となっていただろうね」