カナダのシンガーソングライター、
ゴードン・ライトフット(Gordon Lightfoot)が死去。ライトフットのSNSアカウントで発表。「ゴードン・ライトフットが今日の夕方7時30分、トロントの病院で亡くなりました」とだけ書かれています。死因などの詳細は明らかにされていません。84歳でした
カナダ音楽界の巨人であるライトフットは1960年代と70年代のフォークシーンに大きく貢献した。最大のヒット曲は、1976年のシングル「The Wreck of the Edmund Fitzgerald」。2003年には、カナダが民間人に与える最高の栄誉であるカナダ勲章のコンパニオンを授与された。ニール・ヤングやトム・コクランなど、音楽界に幅広いファンを持ち、ボブ・ディラン、ジョニー・キャッシュ、エルヴィス・プレスリーらにもカヴァーされた。
ライトフットは1938年11月オンタリオ州オリリア生まれ。10代でピアノを習い、高校では独学でギターを弾く。ロサンゼルスの音楽大学で作曲とオーケストレーションを学んだ後、カナダに戻り、ジョニ・ミッチェル、ニール・ヤング、レナード・コーエンのキャリアを後押ししたトロントのフォーク・サーキットに参加するようになった。
1960年代初頭、ライトフットはカナダで人気のエンターテイナーとなるが、彼の曲「Early Morning Rain」と「For Lovin' Me" "Ribbons of Darkness」がピーター・ポール&マリーなどのフォーク・グループやマーティ・ロビンスなどのカントリー・アーティストにカヴァーされるようになり、世界中のリスナーにも知られるようになる。
ライトフットの曲の中で最もよく知られているのは、1970年に発表されたフォークの名曲「If You Could Read My Mind」で、その後、ハーブ・アルパート、ペリー・コモ、ジェームス・ラスト、ジョニー・マティス、ドン・マクリーン、ライザ・ミネリ、オリビア・ニュートン=ジョン、バーブラ・ストライザンドを含む100以上のアーティストによって録音された。
2002年、ライトフットは腹部大動脈瘤を患い、6週間にわたり昏睡状態に陥った。その後回復し、病に倒れる前にレコーディングしていた最後のスタジオアルバム『Harmony』を2004年にリリースした。先月には健康上の理由で、今後のツアーのスケジュールをキャンセルしていた。