MR.BIGのフェアウェル・ツアーに参加するドラマーのニック・ディヴァージリオ　経緯を語る

MR.BIGのフェアウェル・ツアー＜The BIG Finish 2023/24＞に新しいツアードラマーとして参加するニック・ディヴァージリオ（Nick D'Virgilio）。参加することになった経緯をBorder City Rock Talkのインタビューの中で話しています。

セッション・ミュージシャンやツアー・アーティストとして知られるニックは、これまでにジェネシス、ティアーズ・フォー・フィアーズ、ピーター・ガブリエル、フェイツ・ウォーニングなど、様々なアーティストやバンドと仕事をしてきました。またスポックス・ビアードやビッグ・ビッグ・トレインのメンバーとしても活躍しています。

ニックはまた、過去9年間、インディアナ州に拠点を置く楽器とオーディオ機器のオンライン小売業者Sweetwaterで働いていました。

「きっかけはSweetwaterだった。ポール（ギルバート）とは知り合いで、彼は僕が最もよく知る男だった。パット（トーピー）にも会ったことがあるし、ビリー（シーン）にも、昔、音楽見本市で会った。僕は間違いなくこのバンドのファンだった。パットのドラムは、直接会うずっと前からたくさん聴いていたよ。

Sweetwaterでは、レコーディングのワークショップをたくさんやっていて、アーティストを呼んで、お金を払ってスタジオに来てもらい、来てくれたアーティストとスタジオで一緒に演奏することをしている。ポールはよく参加してくれて、何度も来てくれた。ビリーも少し前に来たよ。レコーディング・ワークショップでは、ポールのリズム・セクションとして演奏することができた。また、2020年に出した“Invisible”という僕のソロ・レコードの曲でもポールに演奏してもらった。こういったことを通して、さらにいろいろなものをジャムるようになった。マイク・ポートノイやニール・モースなど、たくさんのミュージシャンのサークルを通じてポールを知っているしね。

Sweetwaterで最後の仕事をした後、ポールがちょうどメールを送ってきて、アジアでやるMR.BIGのツアーに参加することに興味があるかという内容だった。最初にメールを送ってきたのが去年の7月だから、9、10ヶ月前くらいかな。で、僕はすぐに“イエス”と答えた。

それから、自分のスタジオで、ドラムをビデオに撮ったり、マルチトラックで録音したりして、とにかくやれるだけことはやってみた。僕はただひたすら、自分が演奏して、すべてのパートを歌ったデモを送り返した。リード・ヴォーカルを歌い、パットのパートも歌ったよ。オーディションだから、ベストを尽くそうと思ったんだ。そうしたら、“ぜひやりましょう”と言ってくれた。すべてがうまくいった。青天の霹靂だったよ」