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マーティ・フリードマン「日本人は何歳になってもギターの歪んだ音を受け入れることができる。それは三味線のおかげ」

2023/04/21 15:04掲載
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Marty Friedman
Marty Friedman
マーティ・フリードマン(Marty Friedman)は米国のインタビューの中で、なぜ日本のトップ20の曲にはアメリカよりも歪んだギターが多く使われているのかについて持論を述べています。「日本人は何歳になってもギターの歪んだ音を受け入れることができる」と言い、マーティはすべては三味線に帰結すると考えています。Rick Beatoのインタビュー番組より。

「向こう(日本)では、ギターはあらゆるジャンルにフィットするんだ。ここ(米国)とは違う。(中略)ギターはトップ10や20の曲には入っていないと思うし、入っていても埋もれてしまっている。

賭けてもいいけど、向こうのトップ10は、みんなギターを持っていて...その多くはソロがある。そして、その多くは歪んでいる。それは必ずしもメタルではない。伝統的なメタルはここと同じようなものだよ。ファンはいるけど、主流ではない。でも、日本はメタルギターの音がみんな好きだから、ポップミュージックの世界にも合うし、ダンスミュージックにも合う...どこにでも合う。その理由については、自分なりの持論はあるんだ。

日本人は、小さな子どもから年配の方まで、何歳になってもギターの歪んだ音を受け入れることができる。それは、日本の伝統的な楽器、あの3弦の楽器があるからなんだ。三味線を知っていますか?

上部に小さなレバーがあって、それを切り替えると、弦の音がとてもスクラッチになり、まさに歪んだギターのような音になる。津軽三味線を調べてみると、この三味線で何人もの人が一斉にギターを弾いているような感じで、とてもギターっぽい。

これは何世代にもわたって受け継がれてきたものなので、年配の方も歪んだギターを聞いても平気なんだ」

その後、マーティは、自分が子供の頃、30代以上の人たちが歪んだギターの音に反発していたのとは対照的だと言い、「ここ(日本)では、80代の人たちが歪んだギターの音に完全に楽しんでいる。それはおそらく、日本の伝統的な音楽と三味線のおかげだろうね」と付け加えています。