2017年に亡くなった
クリス・コーネル(Chris Cornell)が
サウンドガーデン(Soundgarden)と共に取り組んでいた最後の曲がついにリリースへ。サウンドガーデンと、クリスの妻ヴィッキー・コーネルと間にあった法的な問題が解決したと、当事者たちが共同声明を発表しています。
ヴィッキー・コーネルとバンドの残りのメンバーとの間の法的ないざこざは、クリスの死から数年後の2019年、ヴィッキーが未発表曲7曲の権利についてバンドの残りのメンバーを訴えたことから始まりました。ヴィッキーは、これら楽曲はクリスが単独で書いたものであり、バンドの残りのメンバーが所有権を偽って主張し、彼女からロイヤリティを差し止めたと非難しました。バンドは、これらの録音はサウンドガーデンのアルバムのために作られたものであり、したがってグループの所有物であると主張しました。
これに続いて、サウンドガーデンが2020年5月にヴィッキーに対して起こした反訴は、未発表音源と、バンドのソーシャルメディア・アカウントの状況に関わるもので、ヴィッキーがアカウントを無断で引き継いだと主張しました。彼らはまた、ヴィッキーがチャリティコンサートの収益を「個人的な目的」で使用したとも主張していました。
2021年2月には、クリスが所有していたバンドの権利の買い取り価格をめぐって、ヴィッキーが再びサウンドガーデンを訴えたことで事態はさらに悪化し、バンドのソーシャルメディア・アカウントへのアクセスを巡って激しい応酬が繰り広げられました。
今回の合意により、意見の相違の争点の一つであったクリス・コーネルがサウンドガーデンと共に取り組んでいた最後の曲がついにリリースされます。
以下、共同声明より
「サウンドガーデンとヴィッキー・コーネルは、クリス・コーネルのエステートを代表して、法廷外で円満な解決に至ったことをお知らせします。この和解は、両者の新たなパートナーシップを示すものであり、世界中のサウンドガーデン・ファンは、バンドとクリスが取り組んでいた最後の曲を聴くことができるようになります。両者は団結し、サウンドガーデンの素晴らしいレガシーと、音楽史に残る偉大なソングライター、ヴォーカリストとしてのクリスの足跡を守り、尊重し、発展させるために協力し合っています」