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『サスペリア』『インフェルノ』『フェノミナ』等 “ホラーの帝王”ダリオ・アルジェント 自伝の日本語版が刊行決定

2023/04/08 21:37掲載(Last Update:2023/04/08 23:58)
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サスペリア
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『サスペリア』『インフェルノ』『フェノミナ』などで知られる“ホラーの帝王”ダリオ・アルジェント。自伝の日本語版が刊行決定。『恐怖 ダリオ・アルジェント自伝(仮)』はフィルムアート社から9月上旬発売予定です。
■『恐怖 ダリオ・アルジェント自伝(仮)』
ダリオ・アルジェント=著|野村雅夫+柴田幹太=訳

発売日:2023年9月上旬

A5判・上製|384頁(仮)|予価:3,400+税|ISBN 978-4-8459-2013-6

<内容>
“ホラーの帝王” ダリオ・アルジェントの自伝、待望の翻訳!

ホラー映画の伝説的存在であるダリオ・アルジェントは、その特異な作品群でクエンティン・タランティーノやジェームズ・ワンなど同時代の映画人たちをはじめ多くのクリエイターに影響を与え続けている。『歓びの毒牙』、『Deep Red』(『サスペリアPART2』のタイトルで日本公開)、『サスペリア』、『インフェルノ』、『フェノミナ』といった独自の美学を追求した画期的な恐怖映画で成功を収めてきた“ホラーの帝王”が、その比類なき人生、愛する家族、暗い強迫観念、魅了された映画たち、自らの作品とその俳優や仲間たち、輝かしいキャリアとその中の試練や苦難、倒錯的な夢について、これまで語られてこなかったパーソナルな部分もユニークかつ鮮やかな筆致で明かす、初の自伝。

・世界的に有名なアルジェント専門家アラン・ジョーンズによる注釈付き。
・アラン・ジョーンズ提供による、撮影現場やオフショットを含む貴重な写真をカラーで収録。

ホラー映画ファン必読の、歴史的な一冊。

眠りにつくということは、僕にとっては悪夢でもあった。他の子供たちのように暗闇が怖かったわけではない。そうではなく、家の廊下が怖かったのだ。(…)不安にさせる雰囲気、廊下のあちこちにあるカーテンと窓、それらを照らす落とし気味の照明、そうしたものが僕を怖がらせた。(…)ただ単に怖い、それだけだった。恐怖というものの、留保なしの純粋で完全な形がそこにはあった。

<PROFILE>
ダリオ・アルジェント(Dario Argento)

1940年、イタリア・ローマ生まれ。世界中のクリエイターに影響を与える“ホラーの帝王”。映画プロデューサーの父親と写真家の母親を両親に持ち、新聞『パエーゼ・セーラ』で映画批評を担当したことから映画との関わりが始まる。1968年の映画『ウエスタン』で、セルジオ・レオーネとベルナルド・ベルトルッチとともに原案を執筆。1970年の『歓びの毒牙』で映画監督デビュー、1977年の『サスペリア』でその名が世界に知れ渡る。その後の監督作品に、『インフェルノ』(1980)、『シャドー』(1982)、『フェノミナ』(1985)、『オペラ座/血の喝采』(1987)、『トラウマ/鮮血の叫び』(1992)、『スリープレス』(2001)、『ジャーロ』(2009)、『ダリオ・アルジェントのドラキュラ』(2012)など。2019年にはイタリアのアカデミー賞と呼ばれるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞のダヴィッド特別賞を受賞。2023年4月7日より、10年ぶり待望の新作『ダークグラス』が公開。