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『ジョーズ』や『ロッキー』シリーズなど 撮影監督のビル・バトラー死去

2023/04/07 15:00掲載
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1975年『ジョーズ』の撮影現場:Director Steven Spielberg, camera operator Michael Chapman and cinematographer Bill Butler - Michael Ochs Archives/Getty Images
1975年『ジョーズ』の撮影現場:Director Steven Spielberg, camera operator Michael Chapman and cinematographer Bill Butler - Michael Ochs Archives/Getty Images
『ジョーズ』や『ロッキー』シリーズ(2、3、4)などで知られる撮影監督のビル・バトラー(Bill Butler)が死去。全米撮影監督協会によると、102歳の誕生日(4月7日)を数日後に控えた4月5日に亡くなっています。

バトラーは撮影監督として、フランシス・フォード・コッポラ、ジョン・カサヴェテス、スティーブン・スピルバーグなどの監督と協力した。

最も有名なのは『ジョーズ』。バトラーは水中と水上にカメラを設置し、徹底的に撮影したという。

バトラーは以前、MovieMaker Magazineに「心理的に、サメは見えないところにいると観客に思わせることができた。観客は潜在意識レベルでサメの存在を感じたのです。また、サメの視点から見たシーンを観客に見せるために、ほんの少し水中に潜ることができた。泳いでいる人たちのぶら下がった足は、サメには夕食に見えたのです」と語っていました。

マーサズ・ヴィンヤード近郊のロケでは、バトラーとカメラマンはボートから撮影し、手持ちのカメラで安定したショットを撮った。1975年のアメリカン・シネマトグラファー誌の記事には、バトラーが嵐の中で沈んだカメラの映像を保存したことが記されている。

バトラーはこのほか、ロッキーの続編3本(ロッキー2、ロッキー3、ロッキー4/炎の友情 )、『グリース』、『カンバセーション…盗聴…』などを担当。『カッコーの巣の上で』ではアカデミー賞にノミネートされた