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ポール・ギルバート MR.BIGのフェアウェルツアーについて、なぜ今なのか?本当に終わりなのか?を語る、あの電動ドリル演奏曲についても

2023/04/06 16:36掲載
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Mr. Big - Daddy, Brother, Lover, Little Boy [The Electric Drill Song] (MV)
Mr. Big - Daddy, Brother, Lover, Little Boy [The Electric Drill Song] (MV)
MR.BIGポール・ギルバート(Paul Gilbert)は、バンドのフェアウェル・ツアー<The BIG Finish 2023/24>について、なぜ今なのか?これで本当に終わりなのか?などについて、米Guitar World誌のインタビューの中で話しています。またMR.BIGの曲の中で一番難しいという、電動ドリルを使った演奏曲「Daddy, Brother, Lover, Little Boy」についても話しています。

この<The BIG Finish 2023/24>は、7月に東京・名古屋・大阪で行われる来日公演を皮切りにスタートします。このツアーは『Lean Into It』完全再現を含むベストヒット公演を予定しています。このツアーでサポート・ドラマーを務めるのはニック・ディヴァージリオ(Nick D'Virgilio)です。

Q:なぜ今、MR.BIGのエンジンに再び火を入れるのでしょうか?

「毎年、検討はしていたと思う。新型コロナウイルスはうまくいけば終わり、世界はある程度正常になった今こそ、一緒になって全力を注いで、最後にもう一度やるには良い時期だと思うんだ。

あと、このツアーの大きな目標の一つである『Lean Into It』の全曲演奏にも興奮しているよ。これまで一度もやったことのないし、僕たちにとってはクールなチャレンジであり、観客にとっても良い刺激になると思う。

ドラマーのニック・ディヴァージリオも気に入っているよ。彼はグルーヴ感だけでなく、リードタイムという点でもパット・トーピーを彷彿とさせる。パット・トーピーがMR.BIGにもたらしたのはその部分だったから、ドラマーにはそれが必要だったんだ」

Q:MR.BIGの曲の中で、あなたにとって最もチャレンジングなのはどの曲ですか?

「そうだね、一番難しいのは(電動ドリルを使った演奏曲)“Daddy, Brother, Lover, Little Boy”のソロだね 。いじることができないからね。すごく速いんだけど、構造もしっかりしている。だから、アドリブをやるのは無理なんだ。そのソロでなければならないし、速く、きれいに、交互にピッキングして、グルーヴにロックするような明瞭さが必要なんだよ。僕がもうあまり取り組んでいないことなんだけど、でも、それが僕の仕事なんで、実現させなければならないんだ。

メトロノームが苦手なんだけど、この曲はメトロノームを取り出して取り組まなければならないかもしれない。面白いもので、右手ができたと思ったら、今度は左手を練習しなければならないことがよくある。そういう意味では、非常に直感に反するので、常に両方に注意を払う必要があるんだ」

Q:MR.BIGのツアーにはどんなギターを持っていくのでしょうか?

「全部持っていけたらいいんだけど、それだと高くつくからね(笑)。それに、全部持っていくと空港で長く並ばないといけなくなるしね」

Q:多くのバンドが“フェアウェル・ツアー”を行い、何年か後にまた戻ってきます。MR.BIGはこれで本当に終わりなのでしょうか?

「まあ、僕たちは時間をかけて、できる限りすべての人に会いに行くつもりだよ。2回のツアーを計画している。夏に日本とアジアでツアーをやって、2024年にまた始動するんだ。その時には、あらゆる場所を回るつもりだよ。

これがMR.BIGの最後のツアーになるということが僕たちの考えだ。このツアーに全エネルギーを注ぎ込み、正しい方法で最後にやり遂げたいと思っている。僕たちは皆、他にもたくさんのことをやっているから、僕は、これを最後にすることは正しいことだと感じているし、理にかなっていると思うんだ」