プロコル・ハルムの創設メンバー　作詞家のキース・リード死去　「青い影」ほか

プロコル・ハルム（Procol Harum）の創設メンバーで、正式メンバーとして、「A Whiter Shade of Pale（邦題：青い影）」をはじめとするバンドのほとんどの楽曲の歌詞を書いた作詞家のキース・リード（Keith Reid）が死去。彼の友人たちがSNSで訃報を伝え、またサイトBest Classic Bandsは、リードの妻が友人たちに訃報を伝える電子メールを送っていることを確認しています。同サイトは死因は癌と報道しています。リードは76歳でした。

キース・リードは1946年10月、イギリスのハートフォードシャー生まれ。ロンドンで育つ。1966年、プロコル・ハルムの前身バンドであるザ・パラマウンツが解散。その後、ザ・パラマウンツの中心メンバーであったゲイリー・ブルッカーは、プロデューサーのガイ・スティーヴンスの紹介でキース・リードと出会い、共に曲を書き始める。その後、2人はオルガニストのマシュー・フィッシャーを仲間に迎え入れ、1967年にプロコル・ハルムを結成する。デビュー・シングル「青い影」は世界中でヒットした。リードは演奏は行わなかったが、プロコル・ハルムの正式メンバーとして、バンドのほとんどの楽曲の歌詞を書き、曲を形作るうえで、バンドにとって不可欠な存在だった。

プロコル・ハルムでの活動に加え、リードは個人のマネージメント、出版、制作を行う会社を設立し、レコードレーベルも設立していた。

【update：2023/03/30 10:07】
プロコル・ハルムはSNSアカウントで声明を発表しています。

以下、声明より

「キース・リードの訃報に接し、悲しみに暮れています。比類なき作詞家であるキースは、プロコル・ハルムのほぼすべての曲の歌詞を書き、ジョン・ファーナムのヒット曲“You're The Voice”を共同作詞した。彼の歌詞は唯一無二のものであり、バンドが創り出す音楽の形成に貢献した。彼の想像力豊かでシュールな多層的な言葉はプロコル・ファンを喜ばせ、その複雑なデザインはプロコル・ハルムのカタログに強力な付加価値を与えた。私たちは彼の家族と友人に思いを馳せます」