オーストラリアを代表する大手CDショップ・チェーンのサニティ(Sanity)は3月26日、最後の2つの実店舗を閉店。これにより、実店舗が全て閉鎖され、創業40年の同店は実店舗からオンライン・ショップに完全移行しています。
サニティの発祥は、1980年に実業家のブレット・ブランディがビクトリア州パッケナムにオープンさせた、レコードとカセットテープを販売するショップ、Jettsでした。その後、1992年にSanityとして再スタート。最盛期にはオーストラリアで200以上の店舗を構えました。
サニティは、40年以上にわたってオーストラリアのほとんどのショッピングセンターで定番の店舗として親しまれてきましたが、近年は経営不振に陥り、2023年1月、オーナーは最後の50店舗を閉鎖することを発表しました。1月下旬には、西オーストラリア州と南オーストラリア州の店舗が閉店を迎え、残りの店舗は2月から3月にかけて閉店。そして、3月26日、クイーンズランド州のブラウンズプレインズなどにあった最後の実店舗2店舗が閉店しました。
13年前にサニティ・ブランドを買収したCEOのRay Itaouiは「お客様が映像や音楽のコンテンツの消費をデジタルに移行し、お客様に販売できる物理的なコンテンツが減少しているため、実店舗を継続することが不可能になった」と語っています。
以下は最終日の様子を撮影した映像