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エアロスミス(Aerosmith)の
ジョー・ペリー(Joe Perry)は、2016年に日本で開催された<クラシック・ロック・アワード>に出演しましたが、当初は「わざわざ日本まで行くのは嫌だった」そうです。しかし、彼にとってのヒーローである
ジェフ・ベック(Jeff Beck)らが出演すると知り、出演することにしたそうです。Total Guitarの新しいインタビューの中で話しています。
「彼のライヴを最後に見たのは、東京でクラシック・ロック・アワードをやった時だった。(写真家の)ロス・ハルフィンが企画してくれたんだけど、わざわざ日本まで行くのは嫌だった。それで“じゃあ、誰が来るんだ”と言ったら、ロスはリストを書き出した。俺は“見逃すわけにはいかない!”と言ったよ。
サウンドチェックでジェフが出てきたとき、俺は客席に座っていた。ジミー・ペイジと2人で座っていたんだけど、ジェフが何か演奏するたびに、2人の子供が肘をつき合うような感じだった。彼はビブラートアームで再現できるのに、なぜわざわざスライドを弾くのかわからない。彼は念のためアンプをテストしたんだけど、“こんなの聞いたことない!”という感じだった。
ジェフの魅力は、常に新しいものを発見する旅をしていることだった。そういうところが天才なんだ。だからこそ、他のギタリストがいる一方で、彼がいる。彼は見るたびに何か違うことをしている。それがジェフに最もインスピレーションを与えていることなんだ」
同じインタビューの中で、ジェフ・ベックとの最初の出会いについても話しています。
「彼に会う前からずっとファンだった。18歳か19歳のとき、ジェフ・ベックの最初のツアーを見た。ボストン・ティー・パーティーで彼の演奏を見た後、楽屋口で彼が出てくるのを待っていた。俺だけがそこに立っていた。彼はギターケースを手に一人で出てきて、俺は“握手してください!”と言った。
彼に“世界一だ”と言ったのが、彼に初めて会った時だった。それから何年も経ってから彼に聞いたから、彼が覚えていないのは知っている。俺はいつも、エアロスミスの前に、観客の一人の子供だった俺が初めて彼と握手したときのことを思い出すんだ。
報道で彼は本当に気分屋だと聞いていたけど、それでも彼は一瞬立ち止まって、俺の目を見て“どうもありがとう”と言ってくれた。時が経ち、俺らのバンドが幸運にも成功を収めたとき、その時のことを思い出したよ」
1992年、ガンズ・アンド・ローゼズのパリ公演にジェフ・ベックが参加することになり、リハーサルは行われたものの、ライヴ当日にベックがドタキャンして共演が実現しなかったことがありました。ジョー・ペリーはこの公演にゲスト参加しており、当時のことをこのインタビューの中で話しています。
「ガンズ・アンド・ローゼズが軌道に乗り始めた頃に一緒に演奏した。彼らが俺たちのためにオープニング・アクトを飾った後だった。92年、彼らはパリの競馬場で演奏していた。10万人くらいの観客がいて、彼らは俺、スティーヴン(タイラー)、ジェフを“Train Kept A-Rollin'”の演奏に誘ってくれた。もちろんやるよ。
サウンドチェックでは、ジェフとはあまり話をしなかった。彼はサウンドチェックの時の音が気に入らなかったんだと思う。ガンズ・アンド・ローゼズは素晴らしいバンドだし、きっと楽しくなるに違いないと思っていた。
サウンドチェックを終えて、次の日、ジェフの機材がなくなっていた。俺は“ジェフはどこ?”と言った。俺が今回の演奏をやりたいと思った理由のひとつだったんだけどね。彼らは“彼は気分が乗らないから家に帰った”と言っていた。
ヤードバーズのツアーから離脱したとか、そういう話もあったけど、俺は彼のそういう一面に触れたのは初めてだった。でも、サウンドチェックは楽しかった。いい音だと思ったけど、彼は彼なので仕方ない。
他の人のステージに上がるときは、その人がやっていることに少しは順応しなければならない。自分のライヴのときと同じようなコントロールはできないから、驚きはなかったよ。誰かとジャムるときは、できる限り良いものにしたいと思うものだけど、自分のアンプを使わないこともよくある。巨大なアリーナでの野外演奏で自分のベストを尽くすためには、本当に心地よいものでなければならない。それこそがジェフのすべてだ」