HOME > ニュース >

ウリ・ジョン・ロート、ジェフ・ベックとマイケル・シェンカーの偉大さについて語る

2023/03/16 16:02掲載
メールで知らせる   このエントリーをはてなブックマークに追加  
Uli Jon Roth
Uli Jon Roth
ウリ・ジョン・ロート(Uli Jon Roth)は、ジェフ・ベック(Jeff Beck)マイケル・シェンカー(Michael Schenker)の偉大さについて、BraveWordsの新しいインタビューの中で語っています。

Q:ジェフ・ベックから何かを手に入れたのでしょうか?

「確かに彼からは多くのことを学んだよ。1975年に『Blow By Blow』が出たとき、そのアルバムをよく聴いていて、いくつかの良いアイデアが浮かんだ。また、1972年、まだ駆け出しの頃に彼のライヴを観たことがある。本当に驚異的なギターサウンドだった。あのレベルのサウンドで、観たことも聴いたこともないような音を出していたのは、ジミ・ヘンドリックスだけだった。だから、ジェフ・ベックは常に傑出していたんだ。

数年前に一度、彼に会うことができたのだが、とてもとても親切にしてもらったので、僕のささやかなものとして覚えておくつもり。最近、彼に敬意を表して、ジェフ・ベックらしさが少し感じられる曲を録音した。彼が亡くなった直後、僕はPatreonのチャンネルを立ち上げ、Zoomカンファレンスでその曲をライヴで演奏し、オンラインで公開した。ええ、彼らはそれをとても気に入っているようです。“The Cry”という曲だった。実際、この(クルージング・フェス<70000 Tons Of Metal>が行われる)船の中で、スカイ・アカデミーの一環として、ジェフへの特別なトリビュートとして、この曲を演奏する予定なんだ。

そういえば、ちょうど15分前に親友でブリティッシュEQの父と呼ばれるジョン・オラムから電話があった。彼は80年代にTridentのミキサーを作ったことで有名で、僕はビートルズのツアーでビートルズと一緒に彼を追いかけていた。彼は、Voxの創設者である(トーマス・ウォルター)ジェニングスの弟子なんだ。

彼は“ジェフに敬意を表して、カーティス・メイフィールドが書いた曲をやろうと思うんだけど、ギターを弾いてみないか?”という話だった。レコーディングはウォーターズのスタジオ、ジョン・オーラムのスタジオで行うんだけど、そこはジェフ・ベックの家のすぐ近くにある。僕も以前、ウォーターズの近くに3年間住んでいた。そこで何枚かアルバムを作ったよ。大きな農場を持っていて、とてもきれいで、大好きな場所だった。だから、思い出がよみがえるよ。

ジェフ・ベックがいなくなるのは、本当に一つの時代の終わりみたいなものだよ。60年代初頭の、あの頃の魔法のようなサウンドを持っていた人たちは、もうほとんど残っていない。今そのような雰囲気を持った人は数人しかいない。ジミ・ヘンドリックス、エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、彼はその3人のうちの1人だった。そしてジミー・ペイジ、デヴィッド・ギルモア。それから少し遅れてリッチー・ブラックモアが登場する。イギリスは多くの偉大なギタリストを輩出したが、基本的にギターとロックの歴史を作ったのはこの3人で、ジェフ・ベックもその1人だった。彼はまさに最先端を走っていた。金銭面ではヘンドリックスやクラプトンほどの成功は収められなかったが、ギター演奏やロック、音楽への貢献は非常に大きかった」

同じインタビューの中で、マイケル・シェンカーとはどんな関係だったのか尋ねられています。

Q:メタル界隈で話をすると、マイケル・シェンカーに影響を受けたという人がたくさんいます。どのような関係だったのでしょうか?そして、彼は本当にスターだったのでしょうか?彼を畏敬の念を持って見ていたのでしょうか?どのように一緒に仕事をしたのですか?

「僕らは常に対等な関係だと感じていたよ。スコーピオンズよりずっと前からお互いを知っていた。彼は彼の道を進み、僕は僕の道を進んだが、僕たちの間には多くの類似点があった。彼がUFOに行ったとき、彼は道を切り開いた。彼はすでに自分のサウンドとスタイルを見つけ出していて、UFOはそのすべてを具現化した最初の存在だった。その後、彼はMSGを続けたが、常にマイケル・シェンカーだった。まぎれもなく、完全なるオンリーワンな存在。メロディーのセンス、アプローチ、サウンド、どれをとっても偉大な人物の一人。彼はロックを創造した一人。疑う余地もない」