Earth, Wind & Fire Jabari Jacobs
アース・ウインド&ファイアー(Earth, Wind and Fire)は、“アース・ウインド&ファイアー・レガシー・リユニオン(Earth Wind and Fire Legacy Reunion)”という名前で活動しているグループを提訴。彼らの商標を侵害して「チケット購入者を惑わす」偽者と主張しています。
3月7日にフロリダ州の連邦裁判所に提出された訴訟の中で、EW&Fの知的財産を所有する会社は、レガシー・リユニオンに参加しているのは、何年も前にアース・ウインド&ファイアーと一時的に共演した数人のサイドミュージシャンだと主張しています。
同会社の弁護士は、さらに「そのような偽りの関係にもかかわらず、レガシー・リユニオンの主催者(Substantial Music Group LLCとStellar Communications, Inc)はこの新しいグループが本物のEW&Fであると広告で偽る計画を立てた」と主張し、「被告は、原告のEW&Fのマークとロゴに対する商業的な魅力と世間からの絶大な好意を利用し、それによって消費者を誤解させ、より多くのチケットを高い値段で売るためにこの行為を行った」と訴状に書いています。
現在のアース・ウインド&ファイアーは、長年のメンバーであるフィリップ・ベイリー、モーリス・ホワイトの弟ヴァーダイン・ホワイト、ラルフ・ジョンソンを中心に活動しており、ホワイトの息子たちが所有する持ち株会社Earth Wind&Fire IP LLCのライセンスに基づいて活動しています。
トリビュート・アクトは合法的に活動が認められており、オリジナルを連想させる名前を採用することが多いです。しかし、オリジナルと提携しているように見せかけると、法的に問題になることがあります。2021年にはABBAが、ABBA Maniaという名前でツアーをしていたグループに対して、「寄生虫」と称して同様の商標訴訟を起こしています。
この訴訟を受け、Substantial Music Groupの創設者リチャード・スミスは米ビルボード誌に声明を出し、この商標の訴えに「失望した」と言っています。
「強欲な企業が、アース・ウインド&ファイアーのどの歴史的メンバーがバンドの卒業生と呼ばれるにふさわしいか、商標法を使って判断を下そうとしたことは悲しいことです」「私は個人的に5年間バンドのメンバーとして活動し、2つのツアーと1つのアルバムに出演しました。 私はこの音楽グループの卒業生であることを誇りに思っていますし、私や他の人々の貢献であるアース・ウインド&ファイアーを否定する企業の姿勢は傷つきます。私たちは消されることはありません」