Billy Squier & 「Harder On A Woman」
ビリー・スクワイア(Billy Squier) は、30年ぶりのロック・ソングをリリース。曲名は「Harder On A Woman」で、YouTubeほかで聴けます。
スクワイアの最後のスタジオ・アルバムは1998年のアコースティック・ブルース・アルバム『Happy Blue』ですが、ロック・ソングをリリースするのは1993年のアルバム『Tell the Truth』以来です。
スクワイアはこの新曲のために演奏者を集め、ボブ・ディランやホール&オーツなどとの共演でも知られるG.E.スミスにギターの追加演奏とバンド編成の手伝いを依頼しました。ドラムはバッド・カンパニーのサイモン・カーク、ベースはマーク・クラークが担当しています。
この曲は、2012年にニューオリンズのブルース・アーティストであるC.C.アドコックとのソングライティング・セッションに由来しています。彼はスクワイアに、自分が取り組んでいるいくつかの曲の肉付けを手伝ってほしいと依頼しました。スクワイアは「Harder on a woman than it is on a man(男性より女性の方が大変)」という歌詞の一部を聞いて、そこに何かがあると感じました。最終的にこのコラボレーションから何も生まれませんでしたが、このさびは彼の手元にとどまりました。
それから10年後の2022年、米国の最高裁が人工妊娠中絶の権利を認めた1973年の「ロー対ウェイド判決」を覆したニュースが流れると、スクワイアは「ニール・ヤングの瞬間」と呼ぶような感覚を覚え、行動を起こさなければと思いました。新曲の初披露のためのインタビューの中で、彼はラジオ司会者のエディ・トランクにこう語りました。
「世の中の多くの姉妹が、今日はあまり幸せではないだろうと感じた。彼女たちをサポートする方法を見つけたいと思ったんだ。彼が10年前に書いたコーラスが“Harder on a Woman ”の種となった」
スクワイアは「Harder on a Woman」の制作を経験したことで、将来的にもっと多くの楽曲をレコーディングする可能性があると意欲的に語っています。
「今のところ、この曲は一回限りのもの。壮大な計画を立てているわけではない。でも、インスピレーションを得るためのレーダーは、もう少し調整されていると言えるだろうね」
ライヴを行う可能性もあるものの、ツアーではなく定期公演形式である可能性が高いと付け加え、「(何かをやることを)考えてないと言ったら嘘になる」と話しています。
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