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ブライアン・イーノら、印税の一部を環境保護活動に回すため、楽曲のソングライティングのクレジットに「地球」を追加する活動を始める

2023/03/03 16:33掲載
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Brian Eno photo: Cecily Eno
Brian Eno photo: Cecily Eno
ブライアン・イーノ(Brian Eno)をはじめとするミュージシャンたちは、印税の一部を環境保護活動に回すため、楽曲のソングライティングのクレジットに「地球(The Earth)」を追加する活動を始めました。イーノは、他のアーティストにも同じことをするように呼びかけています。

この活動は、イーノが創設した環境慈善団体EarthPercentによるもので、環境保護活動のための資金を調達することを目的としています。

ミュージシャンやバンドが楽曲のソングライティングに「地球」をクレジットし、その印税の1%以上を寄付するというものです。

イーノはこの活動をこう説明しています。

「“The Earth as Your Co-writer”は、地球が音楽の共作者であるという詩的な構造を利用し、ソングライティングによる収入の一部を気候変動問題への取り組みに向けるという、美しいアイデアです。EarthPercentは、アーティストにソングライティングの収益の数パーセントを寄付してもらうことで、音楽業界に変化をもたらす簡単な方法を提供します。すべてのミュージシャンは、私たちが住んでいる大切な地球からインスピレーションを受けているのですから、私たちが今、地球を共作者として名を挙げることができるのはふさわしいことです」

AURORA、Rostam Batmanglij、Fraser T Smith、Mount Kimbie、Anna Calvi、Simon Mejia (Bomba Estereo)、Jacob Collierなどがすでにこの取り組みに参加しており、今後発表する楽曲や作曲のクレジットに「地球」を追加する予定です。

Fraser T Smithはこの活動について「残念ながら気候変動の問題は解決していない。クリエイターとして、プロジェクトの受益者に地球を加えることで恩返しができるのは、単なる選択ではなく、必要なことだ」と賞賛し、元ヴァンパイア・ウィークエンドのRostam Batmanglijは、この仕組みを「我々の知的財産が生み出す収入を賢く利用するものだ」と評価しています。

「地球」の印税で集まったお金は、EarthPercentの助成金基金に入り、気候科学者、法律・政策の専門家、活動家からなる諮問委員会が指定した、5つの行動分野(エネルギー転換、気候の正義、法律と政策の変更、自然の保護と回復、音楽のグリーン化)に取り組む団体に分配されます。

■EarthPercent
https://earthpercent.org/