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ジャズ界のレジェンド、サックス奏者のウェイン・ショーター死去

2023/03/03 02:19掲載(Last Update:2023/03/03 02:37)
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Wayne Shorter
Wayne Shorter
ジャズ界のレジェンド、テナーサックス・ソプラノサックス奏者のウェイン・ショーター(Wayne Shorter)が3月2日、ロサンゼルスの病院で死去。米国の公共ラジオ局NPRが、ショーターの最近の録音をリリースしたブルーノート・レコードの広報担当者に亡くなったことを確認。米ニューヨーク・タイムズ紙も彼の広報担当者に亡くなったことを確認しています。89歳でした。

ウェイン・ショーターは1933年8月ニュージャージー州ニューアーク生まれ。1950年代半ばにニューヨーク大学で音楽を学んだ後、兵役やメイナード・ファーガソンのバンドを経て、1959年にアート・ブレイキーのザ・ジャズ・メッセンジャーズ(Art Blakey & The Jazz Messengers)に参加。作曲家、サックス奏者としてジャズ界で注目されるようになる。同年には初リーダー作を発表、以後、コンスタントにリーダー・アルバムを制作した。

1960年代にはマイルス・デイヴィス・クインテットに参加し、マイルス・デイヴィス(Miles Davis)の右腕として活躍。ハービー・ハンコック、ロン・カーター、トニー・ウィリアムスらとともに世代を超えて大きな影響を与えた。デイヴィスと活動していた間、ウェイン・ショーターは評価の高いソロアルバムも次々と録音。1964年から1970年にかけてのブルーノート・レコードとの関係は、『Juju』『Speak No Evil』『The Soothsayer』など、今では名盤となっている数々の録音に結実した。

1970年には、旧知の仲であったジョー・ザヴィヌルとウェザー・リポート(Weather Report)を結成し、フュージョン・ブームを牽引した。

また、ジョニ・ミッチェルとは10枚のアルバムに参加するなど、長く実りあるパートナーシップを築き、カルロス・サンタナやスティーリー・ダンなどのロックミュージシャンともコラボレーションした。グラミー賞は11回受賞し、生涯功労賞も受賞した。